震災題材の舞台 20年の節目に再演

 阪神・淡路大震災での消防士たちを主人公にした舞台が、震災から20年の節目に再演される。俳優の大泉洋(41)らが所属する演劇ユニット「TEAM NACS」の音尾琢真(38)が主演する「ORANGE」だ。

 震災直後に最前線で闘った神戸の消防士100人以上を取材し、2004年に初演された作品。音尾の主演は11、13年に次いで3度目となる。今作から東日本大震災の影響が脚本に加わり、大阪(31日)や東京(2月4~11日)、新潟、仙台など全国9カ所を巡る。

 阪神・淡路大震災の時は地元の北海道にいた音尾は「対岸の火事だった」と当時を振り返る。だが、役作りのために消防士から話を聞き、覚悟を決めた。

 「涙ぐみながら、悔しそうに話されたんです。助けたくても助けられなかった、と。この人と同じ目をして演じようと思いました」

 19日にTBS系で放送されるドラマ版にも出演。神戸の消防学校に体験入隊し、酸素ボンベを担いで放水やロープの練習を行った。

 舞台を観劇後、目を腫らして楽屋を訪ねてきたことがある大泉に、今回の再演を伝えた。「見る方も覚悟が必要。消防士さんの悔しさが伝わるから。でも、これほど見る価値があるものはないよ」とエールを送られた。

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