山田洋次監督 忘れられない「初対面」

 10日に83歳でこの世を去った名優高倉健さんの訃報は18日、芸能界に大きな衝撃と悲しみをもたらした。映画監督の山田洋次氏(83)は、自身が手掛けた映画「幸福の黄色いハンカチ」「遙かなる山の呼び声」で主演した健さんの死に「すっかり気落ちしてしまいます」と肩を落とした。

 「非常に鮮烈でした」という初対面は、77年公開の映画「幸福の-」をオファーしたときのことだった。上下ジーンズ姿で健さんが宿泊先に現れ、物語を説明すると「僕はいつ体を空ければいいですか?」と出演を即答したという。山田氏は「階段を下りて見送ったら『僕はとてもきょうは、うれしいですよ』と言って出て行った。『ああ、よかった』と思った日のことは忘れることができません」と懐かしんだ。

 山田氏は「長い映画人生を歩んできたけど、巡り合った、2人の偉大な俳優。渥美清さんと高倉健さん。今ごろお2人が巡り会って、話をしてらっしゃるかな。『-黄色いハンカチ』にも2人が久々に出合うシーンがある。あのときの情景が僕の目の前に浮かんでます」と名優との別れを惜しんでいた。

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