米倉斉加年さんお別れ会、倍賞千恵子ら

 今年8月26日に腹部大動脈瘤(りゅう)破裂のため80歳で亡くなった俳優で絵本作家の米倉斉加年(よねくら・まさかね)さんの「お別れ会」が13日、東京・青山葬儀所で営まれた。

 映画「男はつらいよ」シリーズで共演した女優の倍賞千恵子(73)は、弔辞で「ヨネさんの『大丈夫』が聞けなくなるのはさみしいです」と故人をしのんだ。会場には女優の吉永小百合(69)ら友人、知人が駆けつけた。

 「ヨネさん本当にいなくなっちゃったんだね‐」。倍賞は「男はつらいよ」シリーズで共演した名優の死を静かに悼んだ。弔辞では、ことあるごとに米倉さんに演技の相談を持ちかけていたことを告白。「いつも『千恵子さん、大丈夫』って言ってくれてましたよね。その『大丈夫』が聞けなくなるのはさみしいです」と遺影に語りかけた。

 倍賞は続けて山田洋次監督(83)のメッセージも代読した。映画「小さいおうち」(2014年)でも、米倉さんと仕事を共にした山田監督は、自身が演出する舞台「マリウス」にも出演を依頼していたが、かなわぬ夢となった。「ワクワクするほど楽しみにしていたのに。断りもなく先に逝ってしまうなんて…」と悔しさいっぱい。代読した倍賞は自身と2人分の無念の思いに声を震わせていた。

 この日は、遺作となった映画「ふしぎな岬の物語」(公開中)で共演した吉永や、歌舞伎俳優の坂東三津五郎(58)ら約500人が参列。高倉健(83)、黒柳徹子(81)らからは弔電が届けられた。米倉さんの妻のテルミさん(80)は、喪主あいさつで「一緒に生きて幸せでした」と感謝。一方で、米倉さんの大動脈瘤が直径11センチにも膨れあがっていたことを明かし、「首に縄を付けてでも病院に連れて行っていれば」と悔やんだ。

 祭壇は米倉さんの長女でグラフィックデザイナーの窪田加乃氏(45)がデザイン。遺影は03年の舞台「早春の譜」を演出した際に撮影した米倉さんお気に入りの1枚。周囲の花で海流を渡る様子を表現しているという。

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