「でんぐり返し」仲間版は未定
女優の仲間由紀恵(34)が、2012年に亡くなった女優・森光子さんのライフワークだった舞台「放浪記」(15年10月14日~11月10日、東京・日比谷のシアタークリエ)に主演することを9日、製作の東宝が発表した。仲間は、森さんが61~09年まで演じ続けた作品の復活という大役を担うことを決意。伝説の舞台で、森さんの“魂”を受け継ぐ。
舞台「放浪記」は、作家の林芙美子さんが、自身の日記をもとに書いた同タイトルの自伝的小説が原作。劇作家・菊田一夫さんが脚本・演出を手がけ、61年に森さん主演で芸術座(現在のシアタークリエ)で初演された。作品は、09年5月29日まで通算で2017回上演された。これは、単独主演ではダントツの日本記録となる。
劇中、芙美子が喜びの「でんぐり返し」をする場面は、舞台の代名詞。仲間版で「でんぐり返し」があるかどうかは未定だが、演出の北村文典氏(68)は「その前後がちゃんと見てもらえなくなる」と否定的だ。