筧利夫 市村代役舞台に感無量

 胃がんの治療のため、市村正親が降板したミュージカル「ミス・サイゴン」(東京・帝国劇場)で、代役を務める筧利夫が2日、初めて舞台に立った。7月中旬にトリプルキャストでの出演を打診されていたとは言うものの、正式な代役決定は7月27日。ほかのキャストとのけいこはわずか2回しかできないまま、本番を迎えることになった。

 なお、関係者によると、市村はすでに腹腔鏡手術を無事に終えているという。

 筧は昼の部終了後に行われた特別カーテンコールで観客からの大きな拍手を浴び、「こんなに短い期間で舞台に立つのは初めて」と感無量の面持ち。「今日より明日、明日より千秋楽に向けて、今よりいい芝居にしていくことが、術後の市村さんの一番の特効薬になると思います」と表情を引き締めた。

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