高梨臨、結婚はお預け?「5年はない」

 “醍醐さん”が、ハワイで男あさり? NHK連続テレビ小説「花子とアン」で主人公の親友を好演している女優の高梨臨(25)が、公開中の映画「わたしのハワイの歩きかた」でもヒロインを支えている。女優引退をマネジャーに告げた初めての映画出演から6年。アイドルに憧れ、芸能界へと足を踏み入れた少女が、硬軟を演じ分けるマルチ女優として作品のスパイスとなっている。現状をどう感じているのか‐。胸の内を聞いた。

 少し鼻にかかった特徴的な高い声が響くと、それだけで室内が華やいだ。「花子‐」では清純なお嬢様・醍醐亜矢子を演じているが、最新映画「わたしの‐」では連日パーティーに繰り出し外国人と遊ぶハワイ在住の奔放な女性、茜を演じる高梨。映画では茜のピュアな面が次第に明らかになっていくのだが、ドラマのイメージで見てしまうと面食らうだろう。

 「前田(弘二)監督とは2作目で、前の役もひどい酔っぱらいの役だったんです。私もお嬢様というよりは元気な方なので、はじけて楽しかったですね」

 役の幅が広く、正統派からコメディエンヌまではまる。経歴も異色だ。高校生のころ、スカウトされて芸能界入り。実家は「船橋市の牧場の近く」にあり、当時を「普通の田舎者」だったという。モーニング娘。の大ファンで、振り付けを覚えて、踊るアイドル好きの少女だった。

5年は結婚ない

 転機は08年の映画初出演作「GOTH」。抜てきだったが、女優を辞めたいと考えた。「基本ができていなくて、怖いというか…。モゴモゴしていて声が聞こえないとか、そんなところから。作品をダメにするわけにはいかないと思い『やりたいけど辞めます』ってマネジャーさんに言ったんですが、さらっと『終わればよかったと思うよ』って。逆に諦めて、頑張ろうと思いましたね」。

 監督とみっちり基礎を学び、乗り越えた経験が糧となる。オーディションに受かるようになったのは、そこからだ。戦隊シリーズから、海外作品まで経験してきた。「面白い仕事の仕方してるね、って言われます」。硬軟入り交じった国内外の作品への出演は、何事にも“臨む”という意味が込められた“高梨臨”という芸名を地でいく。

 醍醐さんと茜に共通するのは、いちずに結婚を目指す姿だろう。本人はどうか。「5年は結婚はないですかね。仕事をしていると自分のことでいっぱいで」。しばらくは仕事が恋人になりそうだ。

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