北島三郎「第2の故郷」で新曲発表会

 歌手・北島三郎(77)がデビュー記念日の5日、新曲「高尾山」を発売し、曲の舞台である東京・高尾山薬王院で歌唱奉納を行った。1200年の歴史を持つ同寺でも、本堂での歌の奉納は初めてだ。

 新緑が映える高尾山に北島の歌声が響き渡った。北島は「胸を打つものがあるね。売れる気がするよ」と高尾山と同寺にパワーをもらったようで、力こぶをみせた。

 北海道出身の北島だが、高尾山のある八王子市に居を構え今年で30年。2003年には八王子観光大使を任命された。今では「八王子は第二の故郷。ここで骨をうずめる」と話すほど、この街に親しむ。新曲には、そんな第二の故郷への恩返しを込めた。

 以前から、高尾山および八王子観光協会など地元の人から「八王子の作品を歌って」との要望があったといい、その声に応え、自ら作曲(原譲二名義)し完成させた、スケールの大きい本格演歌。今後は、高尾山の観光キャンペーンのタイアップなども検討されており、北島は「恩返しのためにも、盛り上がるように歌っていきたい」と誓っていた。

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