杉本哲太駅長 三陸鉄道全線運行再開祝福

 東日本大震災の津波で被災した岩手県の三陸鉄道は6日、最後まで不通になっていた北リアス線小本‐田野畑間10・5キロの運行を再開した。5日に復旧した南リアス線と合わせ、全線の107・6キロが震災から3年余りで元に戻った。早朝、北リアス線の一番列車はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台となった久慈市の久慈駅を出発した。3両編成に鉄道ファンら50人以上が乗ってドラマの風景を楽しみ、津波で流失し、全線で最後の再開となった島越駅(田野畑村)を通った。

 沿線は歓迎する大漁旗や横断幕があふれ、「あまちゃん」で大向大吉駅長を演じた俳優の杉本哲太(48)、吉田正義副駅長を演じた俳優の荒川良々(40)らが案内する観光列車も走り、祝賀ムードを盛り上げた。また、歌手・成世昌平(62)が宮古市の宮古駅前で行われた全線開通イベントにゲスト出演し、同鉄道が舞台の新曲「哀愁線リアス」などを熱唱した。

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