北島三郎 紅白卒業を正式表明

 歌手・北島三郎(77)が5日、都内で会見し、デイリースポーツの既報通り、史上最多となる50回目の出場が決まっている大みそかのNHK紅白歌合戦から今年限りで卒業することを、正式に表明した。

 前人未到の節目で下した決断を、「50回を機に、1本の線を引いてみたいと思います」と説明。毎年恒例の座長公演についても、予定が決まっている再来年1月でピリオドを打つことを明言した。

 晴れ晴れとした表情で、50年間立ち続けた紅白への思いを言葉にした。1963年の初出場から、積み重ねた「50」の重み。「半世紀、たくさんの皆さんに支えられ、歩かしてもらいました。感謝の気持ちで線を引かしてもらいたい。年末に出場が決まったらと、今年の春には決めてました」と、力強く“別れ”を口にした。

 「勇気を必要とするし、寂しさもある。でもズルズルするのは好きじゃない」という信条に基づいた決断だった。「いつまでも先輩面して壁になるのもよくない。歩いて来た道を空けて、譲ってやるのも先輩」‐。日本歌謡界のけん引役として後輩を思う気持ちも、それを後押しした。

 北島は「僕はプロ。『さすがだな』と言われる限りは、80歳でも90歳でも(歌は)やっていきたい」とし、歌手活動は続けていく意向。だが、上演回数4500回に近づいている座長公演については「公演も決まってるところは頑張ってみるけど、それ以上はきつくなってきた。来年いっぱいで線を引いてみようと思う」と勇退の意思を示した。2015年1月の博多座公演が、最後になる見込みだ。

最後は「まつり」

 ラスト紅白では、美空ひばりさんの記録と並ぶ11回目の大トリが確実だ。北島は過去に紅白で5度歌った「まつり」を歌いたいといい、「魂のある歌を歌いたい。仲間たちと皆さんに『ありがとう。これからも頑張ってよ』と伝える紅白をやりたい」と、“おまつり騒ぎ”で締めることを宣言。北島の全身全霊を込めた歌声が、紅白からの“卒業証書”となる。

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