宇多田、母・藤圭子さんへの思い初告白

 22日に東京・西新宿のマンションから飛び降り自殺した歌手・藤圭子さん(享年62)の一人娘で歌手の宇多田ヒカル(30)が26日、公式ホームページで母の死後、初めてコメントを発表した。母への感謝の思いとともに、自殺について「あまりに悲しく、後悔の念が募るばかり」と告白。また、藤さんが長年にわたって精神の病に苦しめられており、年々病状が進行していたことなど衝撃的な事実も明かしている。藤さんの遺体はきょう27日にも都内で荼毘(だび)に付される。

 衝撃的な死から4日、宇多田が沈黙を破った。この日発表した「8月22日の朝、私の母は自ら命を絶ちました」という一文から始まるコメントには、衝撃的な事実が明かされていた。

 宇多田が幼いころから藤さんは「精神の病」に苦しんでいた。「その性質上、本人の意志で治療を受けることは非常に難しく」「母の病気が進行していくのを見ていました」という。

 症状の悪化と共に「人間に対する不信感は増す一方で、現実と妄想の区別は曖昧(あいまい)になり」「感情や行動のコントロールを失って」いった藤さん。宇多田は「翻弄(ほんろう)されるばかりで何もできなかった」と、苦悩の日々を振り返った。

 自殺を受けて「長年の苦しみから解放されたことを願う反面、彼女の最後の行為は、あまりに悲しく後悔の念が募る」とつづった宇多田。「悲しい記憶が多いのに、母を思う時に浮かぶのは、笑っている彼女です。母の娘であることを誇りに思います。彼女に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです」と、気丈に締めくくっている。

 また、藤さんの元夫で宇多田の父・宇多田照實氏(65)もこの日、コメントを発表し、藤さんと最後に話したのは今月14日だったことを明かした。電話で約8分間話し「お願いごとを何件か受け」た。「元気そうな様子の声」だったという。

 最近の藤さんは、思い立ったら旅に出る気ままな生活を送っていた。宇多田や照實氏に昼夜問わず電話が入り、心当たりのない罵声(ばせい)を浴びせられることもあったという。心の不安定さが気掛かりだったという照實氏は「最終的に僕から救いの手を差し伸べられなかった悔しさ、大切な人間を失った悲しさでいっぱいです」と、無念の思いをつづっている。

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