山本譲二 紅白6度目復帰を誓う

 昨年11月に発売したシングル「蓬莱橋」がロングヒット中の演歌歌手、山本譲二(63)が20日、曲の舞台となっている静岡県島田市の観光大使に就任し、大みそかのNHK「紅白歌合戦」で最多となる6度目復帰を誓った。

 世界最長の木造歩道橋の「蓬莱橋」が台風などで何度も流失しては再建されていることに自身をなぞらえ、「何度たたきのめされても、はい上がる」と闘志を燃やした。

 04年を最後に 真っすぐに伸びる橋の向こうに、悲願の年末ステージを見据えた。

 この日、島田市観光大使を任命された山本は、委嘱式を終えると、蓬莱橋を訪れた。大井川にかかる同橋は、全長897・4メートル、幅2・4メートル。ギネスブックに認定された「世界一長い木造歩道橋」だ。1879年に建設されてから、何度も台風などによる大水で流失したが、再建されてきた。

 そんな“不屈の橋”に自身を重ねた。山本は1981年に代表曲「みちのくひとり旅」で初紅白を果たしてから5度の落選・復帰を繰り返して14回出場しているが、2004年を最後に出場できていない。「蓬莱橋」は4月17日付有線リクエストチャートで1位を獲得するロングヒット中で、過去最多となる6度目復帰には最大のチャンス。山本は「紅白をあきらめたら、プロの歌い手として小さくなってしまう。たたきのめされても、はい上がりたい」と橋を見据えた。

 もう一つの祈りもささげた。地元で「蓬莱橋」は、全長897・4メートルの語呂合わせなどから「厄無し橋」「長生き橋(長い木橋)」と願掛けをされている。07年に右耳に腫ようができて聴覚を失った山本は、10年には妻の悦子さんが乳ガンとなり、11年には母・ハルエさんが認知症を発症している。

 厄続きの状況に「世の中には、もっと苦しんでいる人はいるけど、何かに頼りたいよね」と話した山本。まずは大ヒットこそが、さまざまな願いへの架け橋になる。

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