山本太郎氏が完敗「原発止まらへんわ」

 衆院選は16日、投開票が行われ、東京8区(杉並区)から無所属で立候補した俳優・山本太郎氏(38)は落選した。不慣れな選挙戦で、右側側頭部に500円硬貨大の円形脱毛症を発症しながら懸命に闘ったものの、5選中だった自民党の石原伸晃前幹事長(55)の牙城を突き崩すことができなかった。「あと1週間あれば勝てていた」と手応えはあったが、結果は全国的な自民の圧勝。山本氏は「日本はどうなるんやろ」「これが現実やねんな」と無力感を口にした。

 午後8時すぎ、開票速報の結果を支持者から聞いた山本氏は「そうですか、そうですか。お疲れさまでした。実家に帰らせていただきます」とつとめて明るく振る舞ったが、表情には落胆がにじみ出ていた。

 この日は、「山本太郎の開票速報 大集合!」と題し、選挙区内のイベント施設のフロアを貸しきり待機。おやつや飲み物を持ち寄り、支持者と“パーティー”をしながら結果を待ったが、開票が始まって間もなく、落選が判明。力の抜けた表情で「原発、止まらへんわ」とつぶやいた。支持者らは「全部(票が)開くまで」とあきらめきれない様子だった。

 原発反対の市民運動が原点だった。今月1日に新党「今はひとり」を立ち上げ、衆院選出馬を表明。3日には自身のツイッターに「反核運動はじまりの地、杉並で闘う」と書き込んだ。街頭演説では“脱原発・脱石原”を訴え、応援演説には脱原発ソングをリリースした歌手の沢田研二(64)も駆けつけた。聴衆からの反応も良く「手応えがあった」という山本氏だが、「あと1週間あれば勝てていた」と準備不足を実感していた。また「市民運動を始めてから動き続けた。(選挙戦は)ずっと体調が悪かった」とも明かしていた。

 政権交代となった今回の総選挙。山本氏は「僕を応援するのは、リスクしかないですよ」と、応援演説に駆けつけたジュリーら支援者に感謝していた。

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