日本たばこ産業（ＪＴ）の小泉光臣社長は８日、都内で会見し、主力ブランドの「ＭＩＬＤ　ＳＥＶＥＮ（マイルド・セブン）」を「ＭＥＶＩＵＳ（メビウス）」に名称変更すると発表した。

　「ＭＩＬＤ　ＳＥＶＥＮ」は１９７７年に日本で発売を開始。その後、海外でも販売を始め、現在では台湾、韓国、マレーシア、ロシアなど世界１７カ国で流通し、年間７６５億本の販売数量を誇るＪＴグループ屈指のブランド。

　名称変更は、たばこ離れで国内市場が縮小する中、海外市場への浸透・販売拡大でさらなる利益成長を図るのが狙い。小泉社長は「相応の決断をした。グローバルNo.１プレミアムブランドを目指し、地理的な拡大を図っていく。２年前から極秘で検討してきた」と経緯を説明。世界のトップブランド「マールボロ」超えを目指す。

　新ブランド名称「ＭＥＶＩＵＳ」は「ＭＩＬＤ　ＳＥＶＥＮ」のＭとＳを受け継ぎながら、進化「Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ」を意味するＥとＶを加え、ブランドのＩとお客様のＵ（ＹＯＵ）との絆を表現した造語。名称変更に先駆け、今年１１月以降、国内外で異なっていたパッケージを統一。日本では来年２月上旬から、海外でも今後１年をメドに「ＭＩＬＤ　ＳＥＶＥＮ」のブランド名は市場から姿を消していく。