遼 予選通過も無言…異例!質問答えず夕闇に消える

「ノーザントラストオープン・第2日」(14日、リビエラCC=パー71)

 第1ラウンドの残りと第2ラウンドを行い、第2ラウンドをイーブンパー48位から出た石川遼(21)=フリー=は2バーディー、4ボギーとスコアを落とし、通算2オーバーで通過ラインの70位となり、今季4戦目で初めて決勝に進んだ。11年の日本ツアー賞金王のペ相文(韓国)が65をマークして通算9アンダー、フレデリク・ヤコブソン(スウェーデン)とともに首位に立った。

 ホールアウト時点では予選通過かどうか非常に微妙な状況だったが、石川は夕闇の中に消えていった。これまで、どんな厳しい試合でも、予選落ちしても、努めてメディアの質問に答えてきた石川にとっては極めて珍しい行動だった。

 通過ラインぎりぎりで迎えた最終18番。1・5メートルほどのパーパットがカップに蹴られ、通算2オーバーに後退。この瞬間は感情を押し殺したが、スコアを提出すると険しい表情でメディアから遠ざかった。

 初日同様、ショットは大ピンチを招くような乱れ方はしていない。しかし「硬くて(ボールが)はねる難しいグリーン」の攻略をポイントに挙げていたこの日も、パッティングに苦しんだ。スタート直後の2番では、1メートルほどのパーパットがカップに嫌われボギーが先行した。

 6番で2メートルを沈めてバーディーを取り返したが、後半もショートパットが入らない。「いい流れにするためにもバーディーが欲しい」と話していたパー5の11番では2オンに成功しながら、わずか40センチほどのバーディートライがまたカップに蹴られて3パットのパー。

 事務所を通じて出したコメントは、11番から流れを断ち切ってしまったことに「悔いが残る」というもの。その通り、12番では60センチほどを外し、そして18番のパット。

 初の米ツアー本格参戦。賞金シード獲得、優勝…さまざまな目標と夢。一方で慣れないコースや新しいクラブ、スイング改造への対応という現実。そのはざまでもがき苦しみながら、残り36ホールで何をつかむのか‐。

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