申ジエ 今季初VでW偉業!国内四大大会全制覇 史上7人目永久シード獲得「またずっとできる。これを新しい出発に」
「女子ゴルフ・日本女子オープン選手権・最終日」(4日、宝塚GC旧C=パー70)
通算11アンダーで並んだ申ジエ(38)=韓国=と桑木志帆(23)=大和ハウス工業=がプレーオフを行い、3ホール目で申ジエがバーディーを奪って大会初優勝。今季ツアー初勝利で通算30勝目とし、永久シードを獲得した。また、史上初の国内四大大会の全制覇も達成した。岩永杏奈(17)=大阪桐蔭高3年=が通算6オーバーの29位となり、2年ぶり2度目のローアマを獲得した。
白いボールが、カップに吸い込まれた。瞬間、両の拳を天に突き上げ、その両手で顔を覆った。プレーオフ3ホール目。申ジエの、過去29度の優勝では見せたことのない姿がすべてを物語っていた。
「桑木さんと回りたかったから、昨日、頑張った。ゴルフではなく、勝負をしたかった」。ともに全英女子オープン覇者。フィールド最強を争う2人が、雨の降りしきる中、文字通りの“死闘”を演じた。
正規の18ホール。申ジエが3打を追いかける形でハーフターン。動き始めたのは13番からだった。申ジエは16メートルを超えるバーディーパットをねじ込んで、桑木の苦笑いを誘った。
続けて14番パー5の3打目をピンにつけて連続バーディー。そして17番パー5。同じような場所からの3打目を5メートルにつけた桑木に対し、申ジエは右1メートルでバーディー。ついに追いついた。
ともに通算11アンダーでホールアウト、勝負は同大会では15年以来、9度目となるプレーオフに持ち込まれた。
2ホールをともにパー。勝負の3ホール目。ここで申ジエはピン右、桑木はピン左、ともに4メートルに2オン。先に打った桑木のバーディーパットはわずかに届かず。一方の申ジエは、カップど真ん中から放り込んで、死闘に決着をつけた。
日本、米国、韓国など世界で68勝を積み上げてきたベテランが、優勝インタビューでは「私は優勝で泣いたことないけど」と話したところで声を詰まらせた。それほど「取りたかった」勝利だ。
史上初の国内四大大会の完全制覇達成。そして史上7人目となる永久シード。ゴルフが好きでたまらない。「またずっとできる。これを新しい出発にして、また目標を考えていきたい」と、最強女王が将来を思い描いた。
