加藤麗奈が涙の初V 初優勝の歴代最少通算22アンダー 外せばPO最終18番で重圧に打ち勝った「負けたくないと、燃えるタイプ」
「女子ゴルフ・大東建託・いい部屋ネットレディス・最終日」(26日、ザ・クイーンズヒルGC=パー72)
ツアー本格参戦2年目の加藤麗奈(19)=ヤマエグループHD=が5バーディー、1ボギーの68で回り、2日目からの首位を守って通算22アンダーでツアー初優勝を果たした。2008年に原江里菜がマークした初優勝の最少ストロークを1打更新した。19歳143日での初優勝は歴代11位の若さ。1打差の2位は皆吉愛寿香と仲宗根澄香。
序盤から皆吉が猛烈なバーディー攻勢を仕掛け、後半は仲宗根が追い上げた死闘。加藤は大きなサングラスをかけ、プレー中は表情の変化をうかがわせることはなかったが、最終18番では外せばプレーオフになる2メートルのパーパットを入れ、サングラスを外した時は両目に涙をためていた。「やっと終わったな、と思ったら、涙が…」。19歳は重圧に押しつぶされそうになっていた。
10歳からゴルフを学び、高校3年時のプロテストに一発合格。ツアーデビューした昨季は下部のステップ・アップ・ツアーで優勝した。ここまでは順風満帆に見える。だが、本人は「自分は技術よりもメンタル。気持ちを強く持って戦う。負けたくないと、燃えるタイプです」という。
プロテスト時は左くるぶしの疲労骨折を発症したが、心配する家族を横目に「ここまで来たんだから、最後までやる」とプレーを続行。3週前は大会初日の夜に6度も嘔吐(おうと)を繰り返し、病院に行ったものの棄権はしなかった。体調不良の影響は今大会でも続き、体重は2キロ減ったまま。スイングをしても力感がなく、頼りなさを感じていたという。
根性でつかんだ初勝利。ライバル視する他の同学年の選手に「勝ったという思いはあります」と言い切った。その上で「プロ2季目だけれど、自分ではルーキー年だと思っている。年齢の近い荒木優奈さんや入谷響さんもルーキー年に勝たれていて刺激になっていた。(同世代には)負けたくない」と、負けん気の強さをのぞかせた。
◆加藤麗奈(かとう・れいな)2007年3月5日、兵庫県三田市出身。10歳でゴルフを始め、通信制のルネサンス大阪高在学中の24年11月のプロテストに一発合格。25年に下部ツアーのロイヤルメドウカップで優勝。師匠は藤井かすみ。趣味は音楽鑑賞。157センチ、55キロ。日本ウェルネススポーツ大に在学中。
