21歳ルーキー・倉林紅が初V 史上最多7人大混戦PO制した! 宮城県出身初&同期一番乗りに歓喜「すごくうれしい」
「女子ゴルフ・資生堂・JALレディース・最終日」(5日、戸塚CC東C=パー72)
ツアー史上最多7人による大混戦プレーオフをルーキーが制した。9位で出た倉林紅(21)=サーフビバレッジ=が7バーディー、2ボギーの67で回り、通算12アンダーで並んだプレーオフの末に初優勝。2ホール目でバーディーを奪った。優勝賞金は2160万円。初日が悪天候で3日間大会に短縮されたため、加算される額は75%となる。2位は日本女子アマチュア選手権覇者の長沢愛羅(日本ウェルネススポーツ大)、永井花奈、菅楓華、神谷桃歌、宮沢美咲、前多愛の6人。
ツアー史上最多となる7人のプレーオフ。大激戦を制したのは21歳のツアー新人の倉林だった。「ルーキーイヤー、同期の中で一番乗りの優勝ができてうれしい」。フレッシュな笑みが何度もこぼれた。
3打差を追い、9位で最終日を迎えた。出だしは連続ボギー。戦意を喪失しかけたが、「最後まであきらめちゃいけないと自分に言い聞かせた」と奮起。3番で14メートルの長いパットを沈め、18番で5メートルを決める7バーディーの快進撃につなげた。
首位に追い付いたが、スコアを伸ばされ、クラブハウスで「悔し泣きした」という。だが、トップに立っていた最終組の永井が18番でボギー。史上最多7人でのプレーオフが決まった。「自分のためにやってきたチャンス」と気分が盛り上がった。
プレーオフの1ホール目に苦手のバンカーショットで80センチに寄せ、2ホール目に4メートルのバーディーパットを読み切った。「1ホール目は2組に分かれていたので、あまり緊張しなかったというか、楽しみの方が大きくて。パーで終えた後の2回目はもっと楽しめそうな気持ちが増して、それがこの優勝につながったのかなと思います」と歓喜の瞬間を振り返る。
注目されたアマの長沢とは一緒に海外でも戦った仲のいいライバル。先にプロとなり6月の大会で2位になったプライドを見せつけた。
ゴルフは6歳で始めた。東日本大震災で宮城県の自宅にもヒビが入り、両親の「何か夢を持って」の言葉がきっかけだった。勝負強さを見せつけ、同県出身初の女子ツアー優勝という名誉も加わり「すごくうれしい」と笑顔があふれた。
◇倉林 紅(くらばやし・こう)2005年6月29日、宮城県富谷市出身。兄の影響で6歳のときにゴルフを始めた。東北高に進学。25年11月にプロテストに合格。12月のQT(予選会)ファイナルステージで最終日(パー72)に66をマークして1位となった。得意クラブは9番アイアン。164センチ。
◆宮城県出身者初優勝 宮城県富谷市出身の倉林は、同県出身選手では初の国内女子ツアー優勝。47都道府県で優勝者が出ていないのは秋田、三重、長野、石川、奈良、和歌山、島根、高知、佐賀の9県となった。
◆多人数によるプレーオフ 7人でのプレーオフは国内女子ツアー最多。3人と4人の2組に分かれてスタートした。これまでの最多は1984年・美津濃トーナメント(優勝・小田美岐。三輪幸子、ト阿玉、石川三栄子、柏戸レイ子、岡田美智子)の6人だった。次いで90年・徳島月の宮レディース、2000年・日本女子プロ選手権コニカ杯の5人。国内男子ツアーの最多は19年・ANAオープンの5人。また、21年東京五輪の男子は、3位で並んだ松山英樹を含めた7人が銅メダルを争いプレーオフを戦った。
