尾関彩美悠 全米女子オープンで「自信も得られたし、課題もはっきりした」 4年ぶりのツアー優勝へ

4年ぶりのツアー優勝を目指す尾関彩美悠
4年ぶりのツアー優勝を目指す尾関彩美悠
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 JLPGAツアーを予選から決勝まで独占配信しているU-NEXTと、デイリースポーツが注目選手を取り上げる連載「推し活応援宣言」。今回は、22年以来4年ぶりのツアー優勝を目指す尾関彩美悠(23)=JFEスチール=を取り上げる。4月の全米女子オープン最終予選会では惜しくも出場権を逃したが、繰り上がりで本戦出場が決定。予選突破はならなかったものの、世界トップレベルから大きな学びを得た。

 米国時間5日、全米女子オープン第2日15番パー4。尾関彩美悠は残り193ヤードの第2打の球筋を、完璧な手応えとともに見つめた。ピンにまっすぐに飛んだボールは、狙い通り強い向かい風で減速。グリーン手前のカラー付近に着弾し、カップに向かって転がり出した。

 この時点で、予選通過ラインちょうどの通算4オーバー。この日最も平均スコアが悪かった最難関の15番を乗り切れれば、決勝ラウンド進出は一気に現実味を帯びる。勝負の一打は「手応え的には完ぺきでした」。だが、最難関には最難関の理由があった。

 ピンの手前で止まりかけたボールが、再び転がりを加速させる。カップの横をすり抜け、左奥へと傾斜を転がり落ちた。グリーン奥から5メートルほどの寄せも困難を極めた。パターでピンの3メートルほども左を狙ったが、それでも傾斜に負けてカップの右方向へと大きくそれていった。

 「あれで第2打がチャンスにつかないとは思いませんでした。ショット力を上げただけでは足りないと感じました」

 前半の4番パー3ではピン横10センチにつけるスーパーショットでバーディー。その後も正確なセカンドショットでバーディーチャンスを何度もつくった。昨季の国内女子ツアーでシード落ちも、続けてきたフィジカル強化やスイング調整が実り、ここに来てショット精度がぐっと高まっていた。風が強まり、グリーンも硬くなった午後のラウンドで、逆に順位をどんどん上げていった。

 だがパットが決まらず、スコアを伸ばし損ねた。グリーンを外した際にアプローチでパーセーブしていくこともかなわなかった。最終的には通算6オーバーまでスコアを落とし、予選落ちとなった。

 「やっぱりアプローチやパットでしのいでいくことが必要だと痛感しました」。プレーがかなわなくなった大会第3日も、会場に足を運んだ。練習場でひとしきり球を打った後に、観客に混じって山下美夢有のラウンドを観た。飛距離は出なくても、ショット精度とアプローチ、パットの技術で順位を一気に上げていく。世界最高クラスの「お手本」が、自分が目指すべき方向性を示してくれた。

 美しいリビエラCCの景色を目に焼き付けながら、尾関は決然と言った。「こういう難しいコース、ハイレベルなフィールドでやったからこそ、自信も得られたし、課題もはっきりした。ここに来てよかったと言えるように、技術を磨いていきたいです」。

 2年前に同大会に出場した際も、その後の国内女子ツアーでトップ10が5回と上昇気流に乗った。今回もメジャーで得た自信と学びを活かして、4年ぶりのツアー優勝を目指す。

 【尾関彩美悠アラカルト】

 ◆名前に父の願い 2003年6月16日、岡山県倉敷市生まれ。父の美成さんが「あざやかに、美しく、悠々と」生きてほしいという願いを込めて名付けた。6歳でゴルフを始める。

 ◆ゴルフエリートとして 中学時代は中国ジュニアゴルフ選手権を3連覇。作陽高入学後の2020年には、同郷でのちにオーガスタナショナル女子アマで優勝した梶谷翼とともにナショナルチームに選出。2021年日本女子アマ優勝。

 ◆ダイヤモンドの“一番出世” 2021年11月、高校3年生でプロテストに挑戦。竹田麗央、川﨑春花、桜井心那ら同学年の「ダイヤモンド世代」をおさえてトップで合格。ルーキーイヤーの2022年9月に住友生命Vitality東海クラシックでツアー初優勝。

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