大久保柚季 5連続ボギーも首位と2打差4位 強風&難グリーンで全選手オーバーパー 今回は姉の助言聞き流し乗り切った「疲れすぎた」
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第3日」(9日、茨城GC西C=パー72)
強風により全選手がオーバーパーで回り、スコアを落とした中、単独首位から出た大久保柚季(22)=加賀電子=が3バーディー、8ボギー、2ダブルボギーの81と崩れたものの、通算4オーバーで、初優勝を目指す首位の福山恵梨に2打差の4位と優勝圏内に踏みとどまった。76で回った河本結は通算3オーバーで首位と1打差の2位に続き、逆転でのメジャー初優勝を目指す。74の桑木志帆も2位につけた。
大久保の天真らんまんさが、自らの窮地を救った。最大瞬間風速は14・9メートル。この風が、突如吹いたり、やんだり。加えて小さくて、硬いグリーン。全選手がスコアを崩した。この日の平均スコアは79・7424。ツアー史上19番目の難易度だ。
大久保は2番でダブルボギーも「昨日の上がり2ホール(連続チップインバーディー)があったから、いいか」と思えた。ところが3番のボギー、4番のダブルボギーあたりで雲行きが怪しくなってきた。
6番から10番まで5連続ボギー。「何が悪いのか分からなくなった。なぜボギー?なぜダボ?って感じで全く理解できず、90が頭をよぎった」という。
ただ、どん底まで落ち込まない明るさがある。「途中から言うことを聞かないようにした」と、キャディーを務める姉でティーチングプロの咲季さんのアドバイスを聞き流してプレーしていたことを告白した。
ハーフターン後、12番でもボギーを打ち、咲季さんに「こりゃマジで90打つな」と明るく“宣言”。しかし、試合は捨てない。その間も、どうやってパーでしのぐか「風を恐れすぎない。番手をちゃんと考える」など手を尽くした。
すると、14番パー4で初バーディー。15、16番はいずれも1メートルにつけ、3連続バーディーの“ご褒美”がきた。「長かったです~。6歳くらい、老けた」と、22歳はしかめっ面で一日を振り返ったが、首位とは2打差だ。「疲れすぎたので、今日はぐっすり眠れる」。確実にリフレッシュできることに気づき、笑顔で逆転Vに照準を合わせていた。
◆大久保柚季(おおくぼ・ゆずき)2003年10月13日、大阪市出身。ティーチングプロの資格を持つ姉の咲季さんの影響で、6歳のときにゴルフを始めた。小学6年時に関西ジュニア選手権で春夏連覇。24年、4度目のプロテストで合格した。昨年は新人ながら下部ツアーで賞金女王に輝いた。160センチ。
