20歳・荒木優奈が初V! 「外してもプレーオフ」思い切りよく優勝パット沈めた 次なる目標へ「来年は女王を目指したい」

 ツアー初優勝を果たしポーズを決める荒木優奈 
 通算12アンダーでツアー初優勝を果たし、キャディーと喜ぶ荒木優奈(右)
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 「女子ゴルフ・ゴルフ5レディース・最終日」(7日、ゴルフ5Cオークビレッヂ=パー72)

 台風の影響で36ホールに短縮され、2日間大会となった中、首位タイから出たルーキーの荒木優奈(20)=Sky=が5バーディー、1ボギーの68をマークし、通算12アンダーでツアー初優勝を果たした。1打差の2位は柏原明日架(富士通)で、さらに1打差の3位は永井花奈だった。

 1打リードで迎えた18番、上から1・5メートル、初優勝がかかるウイニングパット。しびれる条件にこと欠かないが、荒木は「今日はしぶといパーパットがよく入ったし、外してもプレーオフだと思って」と、よどみのないストロークでボールを沈めた。「終わった~、わーっ、て感じ」が、心から切望していたプロ初優勝の味だった。

 涙は5月、3日間首位に立ちながら、最後に1打差で及ばず2位に終わったブリヂストン・レディースで流し切っていた。「その時より、調子はいいと感じていた」ことも、伸びやかなプレーにつながった。

 ボギー先行も、5番で初バーディーを奪うと7番まで3連続。柏原を1打追う形でハーフターンした直後、ライバルの連続ボギーで首位に立った。「前の組も伸ばすかもしれないのに、10、11番の短いバーディーパットを決められなかった」。焦りもあったが、12、13番の連続バーディーで主導権を握った。

 高校時代、多くのタイトルを手にして臨んだ2023年のプロテストに失敗。一時、やる気をなくし「カラオケに行ったり、海に行ったり、授業もないのに教習所に行って友達とおしゃべりしたり。クラブを握りませんでした」という。

 しかし、昨年の春先、推薦でトーナメントに出場。「楽しいな、ここでプレーしたいな」と再び火が付いた。24年のテストで合格し、新人戦優勝と着実に力をつけてきた。

 今季5度目の初日トップで、ようやくつかんだ栄冠。「次は、3日間、4日間大会で勝ちたいし、来年は女王を目指したい」。将来、米ツアーでの活躍も視野に入れる荒木のサクセスストーリーが本格化するのは、ここからだ。

 ◇荒木優奈(あらき・ゆうな)2005年6月17日、熊本県玉名市出身。4歳でゴルフを始めた。日章学園高時代の22年に日本ジュニア選手権優勝など多くの成績を残した。24年に2度目のプロテストで合格した。今季は24戦に出場して、トップ10入りは7回。趣味は音楽鑑賞。156センチ、62キロ。

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