佐久間が、菅沼が魅せた“裏ルートショット” 17番であらぬ方向にスタンス これぞプロの攻略法でギャラリー沸かす

 「女子ゴルフ・アース・モンダミン・カップ・第3日」(28日、カメリアヒルズCC=パー72)

 上位選手がデッドヒートの展開で迎えた17番パー4で、最終組の佐久間朱莉(22)=大東建託=と菅沼菜々(25)=あいおいニッセイ同和損保=が、これぞプロの攻略ルートを披露してギャラリーをわかせた。

 この時点、1打差で首位・河本結を追う佐久間と、2打差の菅沼。最初にティーショットを打つ佐久間は、17番ティーから、先ほどまでプレーしていた16番フェアウエーへの、あらぬ方向にスタンスを取り、ドライバーを振り抜いた。

 実はこの17番は、16番からの折り返しとなっている。しかもある程度の高さを出せば、両ホールを隔てる林も気にならない。さらに今年の改修によって、ある程度飛距離の出る佐久間や菅沼は、ドライバーが落ちるあたり、フェアウエー左にバンカーが効かせられ、奥のアゴにつけばグリーンを狙えない。また、右には池もある。2人にとっては、ドライバーを持ちづらいホールなのだ。

 好都合なことに、最終組なので16番をプレーする選手はいない。しかも佐久間は第1日も最終組だったため、このルートを試していた。

 「どこを狙ったらいいか分かんなかった」という菅沼も、佐久間のショットを見て「私も」と16番方向へドライバーをかっ飛ばした。

 同組の河本も「魅せるなー」と絶賛した2人の攻略ルート。佐久間は残り172ヤードから5番ユーティリティーで16番グリーンに戻し、狙い通り、50センチにつけてのバーディーゲットだ(菅沼はパー)。

 最後は河本が通算10アンダーで首位を守り、佐久間と菅沼が1打差で追いすがる展開。最終日も同じ3人で最終組となる。使えるものは何でも使ってスコアにしていく。プロの激闘は、ラストデーも大きなドラマを呼びそうだ。

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