三ケ島かなが首位浮上 強風克服し唯一の60台 けが完治し復活へ「逃げない」菅沼菜々からヒント得て成長
「女子ゴルフ・リゾートトラスト・レディース・第3日」(31日、グランディ鳴門GC36=パー72)
10位から出た三ケ島かな(28)=ランテック=が5バーディー、2ボギーの69と伸ばし、通算8アンダーとして、首位から72で回った青木瀬令奈(32)=リシャール・ミル、70をマークした稲垣那奈子(24)=三菱電機=と並んで首位に立った。1打差の4位に山城奈々がつけている。
最大瞬間風速15・9メートル。平均スコア74・9104。厳しいコンディションの中、三ケ島がこの日唯一の60台という好プレーで“復活”を印象づけた。
2023年に左膝じん帯を損傷。昨年5月に完治したものの、以降は「びびってゴルフをしていた」と結果を出せず、昨季、今季と半数を超える試合で予選落ちしていた。
しかし、5月上旬のパナソニック・オープンで1年7カ月ぶりに優勝した菅沼菜々からヒントを得た。いるはずのないゴジラ(=結果が出る前にミスを怖がること)から「逃げません」と立ち向かったことをネットニュースで知り「私も出てこないお化けにびびっていた」と気づいた。
けがも完治。ゴルフも上達している。結果を恐れず打てる回数が、それ以降「少しずつ増えてきた」ことが、今週の結果に結びついている。
「自信を持ってプレーできた」結果が、いいショットを生み、五つのバーディーにつながった。2021年ツアー選手権リコー杯以来の2勝目へ、今は思うように「ゴルフができて『生きている』感じ。今までは『ちーん…』て感じ」と、晴れ晴れとした気分で最終日の難コースに立ち向かう。



