早大出身・稲垣那奈子4位粘った クレバーなゴルフでピンチもチャンスに 中日・涌井らと合宿、プロ野球のエッセンス取り入れ

 上位キープの稲垣那奈子
 ラインを読む稲垣那奈子
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 「女子ゴルフ・リゾートトラスト・レディース・第2日」(30日、グランディ鳴門GC36=パー72)

 3位からスタートした稲垣那奈子(24)=三菱電機=が2バーディー、1ボギーの71とまとめ、通算6アンダーで首位と2打差の4位と粘った。青木瀬令奈(32)=リシャール・ミル=が3位からトップに浮上。1打差2位に山城奈々、神谷そらが続いた。イーブンパー、54位までの67人が決勝ラウンドに進んだ。

 稲垣は前半「ピン位置が難しくて、チャンスでも一つも入らなくて…」と1打スコアを落としたが「耐え耐えのゴルフ」に徹した結果、後半10、14番でバーディーを奪った。

 16番パー5ではティーショットが左に突き抜け、17番グリーン手前のバンカーに。「(ライが)左下がりだったので、木を越えるのが難しいと思って」と戻すことを諦め、2打目は17番ティーグラウンド方向へ。そこから林越えでグリーンを捉えるクレバーなゴルフでパーを拾った。

 ピンチでも動じない。理由はオフのトレーニングだ。最近3年、恒例となっている中日・涌井らプロ野球選手と10日間の合宿を行っている。

 走ること中心のメニューで、練習後は「立つのがやっと」というくらい追い込んだ結果、プロ2年目としてシーズンを戦える体力もついた。さらには「へこたれなくなった」とメンタルでの大きな副産物も得た。

 数少ない早大出身プロ。プロ野球のエッセンスも取り入れるアスリートゴルファーが決勝ラウンドも突き進む。

 ◆稲垣那奈子(いながき・ななこ)2000年8月24日、埼玉県川口市出身。10歳からゴルフを始め、早大卒業後の23年にプロテストに合格した。24年のゴルフ5レディース、今年の富士フイルム・スタジオアリス女子の14位が最高位。身長164センチ。

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