神谷そら 劇的Vにそら見上げ涙 首位スタートから2度窮地も3連続バーディー&最後はイーグル!「自信をくれた試合になった」

 通算14アンダーで優勝し喜ぶ神谷そら
 トロフィーを手に笑顔
 17番で第2打を放つ神谷そら
3枚

 「女子ゴルフ・SkyRKBレディース・最終日」(18日、福岡雷山GC=パー72)

 首位から出た神谷そら(22)=郵船ロジスティクス=が1イーグル、6バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの67で回り、通算14アンダーで2023年に2勝して以来、1年8カ月ぶりのツアー3勝目を挙げた。1打リードされて迎えた18番でイーグルを奪い、逆転した。同じく首位からスタートした金沢志奈と小祝さくらはともに68で、1打差の2位だった。

 最終18番パー5。6メートルのイーグルパットがスライスラインを描いてカップに沈んだ時、神谷は一瞬ポカンとした。打つ前は「これが入ったら勝てる」と分かっていたが、実際に入ると「あれっ?で、結局どうなんだっけ」と、訳が分からずパニックになった。劇的なスーパープレーに観客は大騒ぎ。ようやく事態をのみ込めた。

 2度、窮地に立たされた。最初は9番パー4。残り108ヤードの第2打がグリーンに届かず、寄せも失敗し、さらに5メートルを3パットでダブルボギー。2度目は11番で、ドライバーショットが予想に反してフェードし、OBとなった。15番の2打目地点からグリーン奥のスコアボードを見たら、自分の名前がなかった。

 ところが、そこから状況が一転。15番で2メートルにつけると、16、17番はともに5メートルが入った。パッティングは得意ではないはずだが、不思議な感覚だった。

 1打差で迎えた18番のドライバーは「今日イチだった」という会心の当たりだったが、試練は続く。ボールは排水溝のすぐ横で、極度のつま先下がりに止まっていた。残りは207ヤード。「しょうがないな。傾斜通りに打とう」と決め、4番ユーティリティーを持った。カット軌道で打った第2打がグリーンに乗ったのが見えた。

 距離が短い会場は、国内屈指の長距離砲向きではない。「勝ったけれど、やっぱり好きになれないコース。でも、それでも優勝できて、自信をくれた試合になった。縁のある大会なんですね」。Skyを見上げ、そらは涙を流した。

 ◆神谷そら(かみや・そら)2003年4月18日、岐阜県土岐市出身。6歳からゴルフを始め、麗澤瑞浪高を経て22年のプロテストに合格。23年にツアーデビューし、4月のフジサンケイ・レディースで初優勝。同年9月のメジャー、日本女子プロ選手権も制した。屈指の飛ばし屋で、今季ドライビングディスタンスは平均257・70ヤードでツアー1位。167センチ、60キロ。

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