神谷そら 65で首位タイ!6差24位から一気浮上 故障禍に泣いた昨年「今年は調整して挑戦」
「女子ゴルフ・SkyRKBレディース・第2日」(17日、福岡雷山GC=パー72)
ルーキー年の2023年に2勝しながら昨季は故障で本領を発揮できなかった神谷そら(22)=郵船ロジスティクス=が65で回り、通算9アンダーで首位に浮上した。ツアー通算11勝で今季初優勝を目指す小祝さくら(27)=ニトリ=が67、2位から出た未勝利の金沢志奈(29)=クレスコ=は69をマークし、神谷とともにトップに並んだ。
時代の流れを逆行させない。今季は30代の活躍が目立つが、今大会の最終日は20代の3人が最終組。中でも第2ラウンドで伸ばしたのは神谷だ。7バーディー、ボギーなしと危なげのない内容だった。
国内指折りの長距離砲にとって、距離が短く、ドッグレッグの多い今大会の会場は決して有利ではない。にもかかわらず65をマーク。「ドライバーは、ほとんど思い切り振らない。スコアがよかったのは、2打目をしっかりグリーンに乗せることだけを考えたから。外したのは1回だけです」
相次ぐ故障で、ゴルフに対する考え方に変化が出た。昨季は左足首や膝などの故障が重なり、思うようなスイングをできなくなった。「シーズン途中まで患部はテーピングでぐるぐるだった。練習も満足にできなかった」という。テーピングが外れたのは夏が終わるころだった。
2週前に菅沼菜々が2季ぶりに優勝したことも刺激になっている。「菜々ちゃんとは、お互いに苦しい時期が重なっていた。優勝が自分のことのようにうれしかった。気持ちを奮い立たせるきっかけになりました」。自分も優勝したいが、とりあえず今季は大きな目標を立てていない。「今年は調整して挑戦する年です」。2季ぶりの優勝が手に入れば、上方修正は必至だ。
◇神谷 そら(かみや・そら)2003年4月18日、岐阜県土岐市出身。6歳からゴルフを始め、麗澤瑞浪高を経て22年のプロテストに合格。23年にツアーデビューし、4月のフジサンケイレディースで初優勝。同年9月のメジャー、日本女子プロ選手権も制した。屈指の飛ばし屋で今季ドライビングディスタンスは平均256.25ヤードでツアー3位。167センチ、60キロ。