「男子ゴルフ・関西オープン選手権・第１日」（１５日、日野ＧＣ＝パー７０）

　松田一将（３１）＝エヌアイデイ＝が５バーディー、１ボギーの６６でラウンド。１２位ながら首位と３打差の好位置につけた。首位には７アンダーの小平智と金子駆大。河本力が飛距離を生かし９個のバーディーを奪うなどし５アンダー、４位の好スタートを切った。

　“新妻”の力が松田のゴルフを好転させた。昨年２月、女子プロゴルファーの新海美優と結婚。すると昨秋のＱＴで自己最高となる２０位に入り、今年の前半戦で多くの出場権を手にした。

　オフでもとことん自身を追い込むタイプだった松田。しかし新海の「練習しすぎ。考えてやらない（数をこなすだけ）ならやるな」という助言を参考に、練習を「前の年の半分以下」に減らした。それが今季「（試合で）悩むことが減った」と割り切ってプレーすることにつながった。

　新海は背中を痛めて今月末に手術の予定だが、今大会に挑む夫を「気楽に」と送り出してくれたという。メンタルの安定と「パットがいい」という手応え。最高成績は２１年プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品での１５位。それを超えて、今度は松田が新海を勇気づける番だ。