金沢志奈 地元・茨城で初V照準!「たくさん」の応援に応え1打差に コース熟知「狭い、硬い、速いところが好き」

 2番、ティーショットの後、笑顔を見せる金沢志奈(撮影・西岡正)
 2番、ティーショットを放つ金沢志奈
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 「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第2日」(9日、茨城GC東C=パー72)

 5位からスタートした金沢志奈(29)=クレスコ=が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算5アンダーとして首位の藤田さいきに1打差と迫った。同スコアに葭葉ルミらが並び、さらに1打差の5位に、金沢と同じく茨城出身の畑岡奈紗(26)=アビームコンサルティング=が続いている。通算4オーバー、57位タイまでの68選手が決勝ラウンドに進出した。

 地元を大いに盛り上げる奮闘ぶりだ。会場から50キロほど離れた笠間市出身の金沢は3アンダー、5位からスタートし、前半こそ「ドライバーが曲がってしまって」イーブンで折り返したが、10番、13番でバーディーを奪った。通算5アンダーにまでスコアを伸ばし「家族とか、たくさん」の応援に応えるプレーを演じた。

 多くがスコアを落とす難コース。しかし金沢は「学生の頃からここで試合がありましたから」と熟知している。加えて「狭い、(グリーンが)硬い、速い、というところが好き」と、難しいほど気持ちが入ってくる。

 さらに、初日は3アンダーとスコアはよかったものの、長いパットがオーバーする場面が多かったことを反省。ラウンド後に調整を施し、この日はタッチもよりイメージに近づいた。5番の5メートル、15番の2メートルなど、微妙なパーパットを沈め「ピンチでパターに救われた」と振り返った。

 プロ9年目を迎えた。シード常連でもある。しかし昨年のリゾートトラストで3日間首位も最終日に3位転落など、初優勝にはあとわずか、届いていない。「飛距離と、ショットの精度」と課題を口にする。

 決勝ラウンド、そこをどうまとめていくか。地元のギャラリーは、他の選手にはない強みだ。茨城名産を「モンブラン。栗が有名ですから。あと、干し芋!特に丸干しというのが本当においしいんです。それは食べて欲しい」と猛アピールしつつ、「たくさんの応援と一緒に、1つでも2つでも伸ばしたい」と残り2日、初戴冠を見据えた。

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