稲見萌寧1打差ピタリ4位発進 「久しぶりだなって」好位置にテレビカメラも来た 69納得アンダーパー
「女子ゴルフ・アクサ・レディース・第1日」(28日、UMKCC=パー72)
ツアー通算13勝の稲見萌寧(25)=フリー=が4バーディー、1ボギーの69で回り、首位と1打差の4位につけた。いずれもツアー未勝利で19歳のルーキー荒木優奈、22歳の小林光希、25歳の吉本ここねが68をマークして首位。稲見とともに佐久間朱莉、沖せいら、工藤遥加、入谷響が4位に並んだ。
17番の第2打を打つ時、稲見は久々の感覚を味わった。首位をうかがう位置に来たとあって、急きょ中継のテレビカメラが追いかけてきた。絶好調時には見慣れた光景だが、昨季からはご無沙汰だった。
「(新聞社の)カメラの方はついていてくださったんですが、(テレビは)久しぶりだなって」。アンダーパーで回れたのはプライベートを含め、今年2度目だ。
米ツアーに参戦した昨季は信じられないような不振だった。2戦目に8位になったものの、その後は慣れない環境もあって調子を崩し、国内戦も含め予選落ちが12度。今季は主戦場に戻した国内でも13オーバーと10オーバーで2戦続けて予選落ちした。
1月からぜんそくがひどくなり、持久系トレーニングをできなかった。黄砂や花粉の舞う今の時季は苦しい。それでもアンダーパーで回れた。「予選落ちした2試合も、そこまで悪い内容ではなかった。まだ仕上がってはいないけれど、やっていることは間違いではないのかな」。どん底を見た元女王にとって、少し自信のつく日になった。




