竹田麗央 4位好発進 笹生と並んで首位と5打差 「オオタニ」でコミュニケーション

 「米女子ゴルフ・ヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズ」(30日、レークノナ・クラブ=パー72)

 第1ラウンドが行われ、今季から米ツアーに本格参戦した竹田麗央と笹生優花がともに70を出し、トップと5打差4位の好スタートを切った。古江彩佳は71で14位。金阿林(韓国)が65の好スコアをマークして単独トップとなった。高真栄(韓国)とパティ・タバタナキット(タイ)が4打差の2位で並んだ。今大会は過去2季でツアー優勝を果たした条件を満たす32人が、予選落ちなしで4日間を戦う。

 「なんか、ふわふわした感じでした」。デビュー戦のスタートホールに立った感想を、竹田は興奮冷めやらない表情で振り返った。“日本ツアー1位の飛ばし屋”の看板を引っ提げて臨んだ記念すべき第1打は、ほぼ真っすぐな弾道でフェアウエーへ。ようやく硬かった表情がほぐれた。

 3番はグリーン左のバンカーに入れてボギーとなったが、6番で左から5メートルを決めて初バーディー。その後も11、15番とパー5で確実に取って伸ばした。18番も1メートルにつけバーディー締め。首位と5打差ながら4位につけ「もっと下かと思った」と驚いた様子だった。

 大会は各界の著名人と一緒にプレーするのが特徴で、竹田は元大リーガーのマーク・マルダーさんと同組だった。まだ英語をほとんど話せないが、勇気を振り絞って「オオタニ選手を知っていますか?」と声をかけた。「うん、会ったことはないけど、みたいなことを言ってた気がします。なんか、イチローさんがなんたらって言ってました、多分」

 野球が大好きで、男性に生まれていたらプロ野球選手になりたかったという竹田には一生の思い出に残る日になった。

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