木下稜介 ようやくたどり着いた3年ぶりツアー通算3勝目 「初優勝かのようにうれしかった。苦しかったけど」

 「男子ゴルフ・ミズノ・オープン・最終日」(26日、JFE瀬戸内海GC=パー72)

 首位から出た木下稜介(32)=ハートランド=が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算12アンダーで、2021年6月のダンロップ・スリクソン福島オープン以来、3年ぶりのツアー通算3勝目を挙げた。木下と、2打差2位の高君宅(韓国)、3位の桂川有人が全英オープン(7月18日開幕、英国北西部・ロイヤルトルーンGC)への出場権を獲得した。

 ずぶぬれになりながらも、木下の表情は晴れやかだった。3年ぶりの優勝を決め、18番グリーンで待ち受けていた堀川、阿久津らに水をかけられ、大喜びする『堀川未来夢チャンネル』の面々。歓喜のシャワーが最高に心地よかった。

 「(優勝から遠ざかった)3年間が非常に長くて、今回が初優勝かのようにうれしかった。苦しかったけど、この優勝で少し報われたというか、良かったなという気持ちでいっぱい」

 20代だった21年6月の国内メジャー・ツアー選手権で初優勝し、頭角を現した実力者。ただ、なかなかたどり着けない3勝目に「もう僕、勝てないんじゃないかな」と不安を覚えた。30代と年齢も中堅に差しかかる頃には、飛距離を武器とする若手が続々と台頭。22、23年は予選落ちこそ少なかったが、優勝争いに絡めないもどかしさが募った。

 勢いある若手への対抗策はショートゲームの強化。「簡単なところからしっかりパーを拾うことを取り組んできた」。努力を裏付けるように、昨季ツアー32位だったパーキープ率は、今季ここまでトップを維持。16番はスコアこそボギーになったが、グリーン奥の斜面下から絶妙な寄せも見せた。

 ミズノ・オープンは木下にとって特別な大会。19年大会では、国内男子で令和初のアルバトロスを記録し「達成してから全部運が回ってきた」と、同年初のシードを獲得した。そして、2度目の起爆剤が手に入った。3年前は予選通過が精いっぱいだった全英オープンに向けて「全力で準備して優勝を目指したい」と力を込めた。

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