河本結は米国仕込みのロブショットで好セーブ 5打差追いかける最終日は「無欲で勝ちたい」

 3番、ティーショットを放ち打球の行方を見極める河本結(撮影・開出牧)
 15番でバーディーを奪った河本結
2枚

 「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第3日」(4日、茨城GC東C=パー72)

 10位から出た河本結(25)=RICOH=が4バーディー、1ボギーの69をマーク。通算5アンダーで、首位と5打差の5位に浮上した。

 1番をバーディー発進とすると、続く2番パー3がこの日のターニングポイントとなった。ピン筋の好ショットが硬いグリーンにはじかれ、奥にこぼれるピンチに。ただ、ここは完璧なロブショットを放ちパーセーブに成功した。「良いショットがボギーにならなくて、パーでしのげて流れをつかめた」と69のラウンドにつなげた。

 完璧に放ったロブショットは米国仕込みの技だ。河本は2020年には米女子ツアーに挑戦。グリーン周りの技術を磨き上げ「アメリカに行って良かったなと思いましたね」。渡米前には似たようなシチュエーションをしのげなかったこともあり、「(米国で)上げたり転がしたり、スライスやフックを打ったりいっぱいやった。その中の手段としてそれ(ロブ)があったから、試合でできたのがうれしかった」と胸を張った。

 男子ツアーの中日クラウンズでは弟の力も3打差5位と奮闘している。きょうだいともに昨季は不調で、初日は弟の活躍に涙もした。大会前には「『人に頼らず自分でゴルフをして』って言ったんですよ」と助言も送ったそうだ。

 ともに上位奮闘中で、弟には「優勝して欲しいけど、彼にも夢があるから。自分が良くなっていくきっかけになる試合にして欲しい」とエール。「私はダメダメ。(首位とは)めっちゃ遠いから」と控えめながらも「明日のピン位置を見てマネージメントを練って、無欲で勝ちたい。気づいたら優勝していたくらいのスタンスでいかないとちょっと厳しいかな」と最終日を見据えた。

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