藤田さいき 7度目ホールインワン 国内女子ツアー単独最多 狙って大記録更新「抜かれないように頑張りたい」

 7度目のホールインワンを達成、ホールアウト後に使用した8番アイアンを手にする藤田さいき
 16番でティーショットを放つ藤田さいき。13番でホールインワンを出した
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 「女子ゴルフ・富士フイルム・スタジオアリス女子・第2日」(6日、石坂GC=パー72)

 19位から出た藤田さいき(38)=JBS=が、国内女子ツアー史上単独最多となる通算7度目のホールインワンを達成。66の猛チャージで、通算7アンダーで首位と1打差の4位に浮上した。「歴代1位」にこだわりを持ち、記録更新を狙っていただけに喜びを爆発。大会主催者から賞金10万円が送られた。同じく19位から出たプロデビュー戦の神谷和奏(22)=ソニーネットワークコミュニケーションズコネクト=は78と苦戦し、予選落ち。通算8アンダーで上田桃子、佐久間朱莉、阿部未悠が首位に並んだ。

 藤田さいきの“神業ショット”が、女子ゴルフ史に新たな歴史を刻んだ。13番パー3。8番アイアンを握って放った一打はピン手前1メートルに着弾。「お願い、入って」。心の中での祈りが通じたように、バウンドした球が一直線にピンに向かい、カップイン。前人未到のツアー史上最多7度目のホールインワンにギャラリーから大歓声が沸くと、満面の笑みで両手を天に掲げた。

 「歴代1位になることを夢見て頑張ってきた。ホールインワンの喜びよりも、7回目のことがすごくうれしかった」

 ずっと狙っていた記録更新だった。22年4月のフジサンケイ・レディースで6度目を達成して以来、自身2年ぶり。これまでの過去6回は3年間隔で生まれていたが、そのペースを上回って飛び出た一打。前回達成時は訳あって大会前におはらいをした後に生まれていただけに、「また行こうかな」と当時にあやかることも考えていた直後の出来事だった。

 ただ、喜びはその場だけにとどめた。7度目のエースも慣れたもので「バンザイして終わりです」。さすが歴戦のベテランといわんばかりに、次のホールには高揚した気分をリセットした。16、17番と連続ボギーとしたが、難所の最終18番をピン1メートルに絡めてバーディー締め。大会コースレコードタイの66で、一気に優勝争いに加わった。

 次なる目標は、自身の偉業を不滅の金字塔にさらに押し上げること。「(ずっと)歴代1位でいたい。抜かれないように頑張りたい」と藤田。狙い澄ました熟練の技術で、まだまだ神業を量産していくつもりだ。

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