石川遼 2打差2位浮上!2年11カ月ぶりV見えた 4バーディー「ご褒美的なもの」
「男子ゴルフ・三井住友VISA太平洋マスターズ・第2日」(11日、太平洋クラブ御殿場=パー70)
石川遼(31)=CASIO=に2年11カ月ぶりの優勝が見えてきた。4バーディー、ボギーなしの66で回り、通算6アンダーに伸ばして、前日の10位から2位に浮上。首位と2打差に迫った。蟬川泰果も三つ伸ばして2位に並び、プロ初勝利とツアー3勝目を狙える位置。今季1勝の岩田寛が通算8アンダーでトップに立った。ギャラリー数は5131人で初日を上回り、今季の平日最多を更新した。
大観衆の中のプレーは、やはりこの男が一番よく似合う。石川は1番から4連続バーディーで首位戦線に割り込み、ギャラリーの視線をわしづかみにした。
1番は6メートルを沈め、2番は180ヤードから1メートルに。パー5の3番は狙い通りに2オンに成功し、4番はピン奥7メートルを決めた。一転して5番からは全てパーだったが「この残り14ホールの方が、やるべきことをやれた。今の自分にとって、こちらの方が大事。四つのバーディーはご褒美的なもの」と話した。
3日目の組み合わせは、同じ6アンダーの勝俣陵と同組に決まった。2年前に試合で初めて一緒になって以来、同郷・埼玉県とあって、練習やプライべートラウンドで行動を共にしている。同じ「リョウ」。勝俣からは「遼さん」と呼ばれている。ツアーには久常涼もいて、徐々にリョウ軍団ができつつある。
「予選とかで3人一緒の組ができたら面白い。勝俣陵くんはいい球を打つし、楽しみな存在。注目していただきたい」と後輩をしっかりPR。今大会は観客入場が無料、しかも優勝戦線に役者がそろっているだけに、3日目からはさらにギャラリーが増えそう。リョウ軍団のリーダーは、ますますプレーに拍車がかかる。




