小祝さくら 暫定首位 日没と競争もぎりぎりホールアウト 過酷な一日29H10バーディー
「女子ゴルフ・スタンレー・レディースホンダ・第2日」(8日、東名CC=パー72)
降雨によるコース状況不良で順延となった第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われたが、日没サスペンデッドで14組41人が競技を完了できなかった。プレーを終えた中では、第1ラウンドを2位で終えた小祝さくら(24)=ニトリ=が第2ラウンドで5バーディー、ボギーなしの67でスコアを五つ伸ばし、通算10アンダーで暫定首位。3打差の暫定2位に内田ことこ、永井花奈、笠りつ子がつけた。前週の日本女子オープン選手権を制した勝みなみは、腰痛のため17ホール終了後に棄権した。
最後は必死だった。午後5時6分に日没サスペンデッドを知らせるホーンが鳴ったとき、小祝は最終18番パー5の第2打直前だった。真っ暗になる前にホールアウトし「途中からほとんど走っていた。無事に上がれてよかった」と長い一日を終えた。
この日は第1ラウンド前半の8番グリーンで、3メートルのバーディーパットから再開。「入らなくてもしょうがない」と打つと、思いがけず「きれいに入ってくれて、いいスタートが切れた」。さらに9バーディーを加え、1日計29ホールを10バーディー、ボギーなしでプレーした。
前夜は9時前に寝て、この日は朝3時50分起床。全選手が7時半にほぼ一斉に再開するため、朝の打球練習は1人15球に制限されたが「意外とちょうどよかった」。というのも「眠くてそれどころじゃなかった。体を温めて起こそう」とだけ考えたからだ。
第1ラウンド後に食事を取ったため「ポカポカして眠気がきた」。目がさえたのは第2ラウンド前半だったが「意外と調子は変わらなかった」と過酷な一日にも泰然自若だ。
今季2勝目へ好位置で迎える最終日。「スコアを伸ばしてくる選手も多いと思う。ショットでチャンスをつくって、たくさんバーディーを取らないといけない」。そのためにも「しっかり休んで」と朝からシャキッとプレーする。


