山下美夢有、メジャー初V 父の助言を力に、家族の絆実感 母の日に「恩返しできた」

 ウイニングパットを決め会心の笑みを浮かべる山下美夢有(撮影・開出牧)
 優勝カップ(右)とサロンパスカップを手にメジャー初Vの重みを味わう
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 「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・最終日」(8日、茨城GC西C=パー72)

 首位から出た山下美夢有(20)=加賀電子=が3バーディー、2ボギーの71でスコアを一つ伸ばし、通算12アンダーでメジャー初優勝を果たした。初日に大会コースレコードの64を出して首位に立ち、最終日までトップを譲らない完全優勝は大会史上初。3打差の2位は青木瀬令奈。この日ベストの66を出した石川明日香と、稲見萌寧が6アンダーで3位。5アンダーの5位には菅沼菜々、後藤未有が入った。

 ウイニングパットを沈めると、緊張が解けたように白い歯がこぼれた。リードは3打差まで縮められたが、山下が堂々の逃げ切りで4日間首位を譲らない完全優勝。「うれしい気持ちでいっぱいです」と感激に浸った。

 過去のメジャーで逆転の例がない6打差をつけて最終日を迎えた。それでも「今までにない緊張感が前夜からあった」というが、11番でボギーが先行した直後の12番パー5でバーディー。「下りの難しい(3メートルの)ラインを決め切れて流れを作れた」と振り返った。

 昨年4月のバンテリン・レディースで初優勝。その後はなかなか結果を出せず、その間に同級生の笹生優花が全米女子オープンを制し、西郷真央は今季4勝を挙げた。自身は今大会直前に3週連続で予選落ち。「少し焦りはありました」

 苦境を救ってくれたのは今大会にコーチとして帯同した父・勝臣さん。「小さい時から見てくれて私の癖を分かってくれている」と信頼する父の助言がことごとく的中した。

 リズムよくトップで間を置いてスイングし、ショットの高さが復活。ドライバーからパターまで、ボール後方からクラブの先端を目標に向け、そのフェースの向きに合わせてスタンスを取るという今週からのルーティンも父のアドバイスによるもの。右に向きがちでフックが出る悪癖を抑えた。

 5歳の時、父と同時にゴルフを始めた。勝臣さんによると、勝臣さんのドライバーを最初のひと振りからジャストミートさせたのだという。その時はゴルフで成功することが夢ではなかったが、小学4年時にプロゴルファーを志し、名前の通り美しい夢をかなえた。

 名前の「有」は母・有貴さんから。今大会初日が母の誕生日で大会コースレコードを出し、母の日にメジャー制覇。優勝インタビューで母への感謝を述べた時、涙がこぼれた。

 毎週末、コースへ来て支えてくれる母に「結果で恩返ししたいというのはあった。いいプレゼントができたのはうれしい」。そう言ってまた、白い歯を見せて笑った。

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