勝みなみ 虎のG倒に母娘で大盛り上がり「ファンはずっと応援している」
「女子ゴルフ・KKT杯バンテリン・レディース・第2日」(16日、熊本空港CC=パー72)
勝みなみ(23)=明治安田生命=が熱烈応援する矢野阪神のG倒にあやかり、逆転優勝を狙う。3打差6位から出て、前半アウトで二つ伸ばしたが、後半インで一つ落として71。通算4アンダーで首位と4打差の7位で最終日を迎える。
「後半はあまりショットはつけられていなかったのもある。ロングホールで二つともバーディーチャンスについて、全部右から外しているので反省点です」と悔しそうに振り返った。
今大会は勝が高1だった2014年にツアー史上最年少でアマチュア優勝を飾った“黄金世代”の原点でもある。プロ転向後は18年8位、21年11位。優勝すれば、宮里藍(ミヤギテレビ杯ダンロップ女子)、畑岡奈紗(日本女子オープン選手権)、古江彩佳(富士通レディース)に続き、史上4人目のアマチュアとプロでの同一大会制覇となる。
「ロングホールはチャンスホールだと思うので、そこでしっかりバーディーを取ること。あとは短いホールもあるので、そこで何個かバーディーを取って流れに乗れたらチャンスはある」と逆転劇を見据えた。
今季のタイガースは開幕と同時に大きくつまずいてしまった。前日15日は巨人に勝利。「やっと勝ちましたね。やっとというか、正直、昨日もダメかなと思っていたけど何とか」と安どの表情で振り返った。
ツアーで行動を共にする母・久美さんと今週は別々の部屋に宿泊しているが、阪神の今季2勝目を見届けると、LINEで「勝ったね」とメッセージを送り、盛り上がったという。
「一生懸命勝ちたいと思ってやっていると思うので頑張ってほしい」とどんなに厳しい状況でも温かいエールを送り続ける。「ファンはずっと応援している。昨日も優勝したかのような大盛り上がりだった。また、その盛り上がりとみんなに笑顔を届けてもらえたらうれしい」
今季初の連勝とカード勝ち越しを決めた阪神から元気をもらった勝が、17日の最終日は4打差からの逆転優勝と史上4人目の偉業に挑む。