優勝決定の瞬間を“特等席”で見た幻想的な光景

 「米男子ゴルフ・マスターズ・最終日」(10日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)

 14位から出た松山英樹(30)=LEXUS=は5バーディー、5ボギーの72で通算2オーバー、14位に終わり、史上4人目の連覇はならなかった。25歳のスコッティ・シェフラー(米国)がスコアを一つ伸ばして通算10アンダーとし、2日目からの首位を守って初優勝した。今季、通算とも米ツアー4勝目。64で回ったロリー・マキロイ(英国)が3打差の2位。昨年2月の自動車事故から復帰したタイガー・ウッズ(米国)は13オーバーで47位だった。

 最終日の朝。真っ暗な練習場に選手はいないが、すでに取材に来ているカメラマンたちは違う。できるだけ好位置を、と仕事の目になっている。

 場内のショップで30ドルで購入した深緑色の折りたたみイス。パトロンたちが観戦時に使うのと同じものを18番ホールのグリーン脇に並べて“自分の席”にし、優勝決定の瞬間を撮影したり様子を見たりするのだ。

 朝6時に記者室に集合して順番を決め現場へ。最初にイスを並べるのはクラブの会員で、その後、職員の合図でわれわれがグリーンへ。カメラマンが置いた後ろ、“2列目”の席にしてみた。

 3年前は、ウッズ優勝の瞬間を生で見られなかった。何重もの人垣で近づくことさえできなかったからだ。今年は完璧。ホールアウトした松山の笑顔、優勝したシェフラーの4パット、夫人との抱擁を目の前で見た。何より総立ちのパトロンの温かい拍手と声援。西日に照らされた幻想的な光景だった。(デイリースポーツ・足利 渉)

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