西郷真央 史上最速V3 薄氷1打差逃げ切った「全米女子OP挑戦したい」

 8番でティーショットを放つ
 ヤマハのバイクにまたがり記念撮影する西郷真央
2枚

 「女子ゴルフ・ヤマハレディース・最終日」(3日、葛城GC=パー72)

 首位から出た西郷真央(20)=島津製作所=が3バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの76で回り、通算8アンダーで2週連続の今季3勝目を挙げた。初日から首位を譲らない完全優勝で、開幕から5試合で年間3勝到達は史上最速記録となった。68を出した堀琴音が1打差2位。菅沼菜々、ペ・ソンウが通算6アンダー3位を分けた。

 苦笑いの2週連続Vだった。西郷は30センチのウイニングパットを沈めると、遠慮がちに喜びをかみしめた。2位に5打差でスタートしたが、終わってみれば1打差。結果として薄氷の勝利となった。

 「今日はボギーをたくさん打ってしまい、ハラハラドキドキの内容になってしまったんですけど、優勝できたのでよかった」

 風雲急を告げたのは17番。手前10メートルからバーディー狙いが裏目に出て3パットボギーとした。2位と3打差で迎えた18番のパー5は第1打を右に曲げてOB。それでも打ち直しの3打目をフェアウエーに置き、何とか5オンに成功。ファーストパットを30センチに寄せた時点で、ようやく優勝を確信した。

 「18番はドライビングディスタンスの計測ホールだったので、振りにいったら雨でボールが滑った。(師匠の)ジャンボ(尾崎将司)さんに『お前のドライビングディスタンスは何位だ?』と聞かれるので胸を張って答えたいので振りました」

 最終日こそ4オーバー76だったが、それでも4日間首位を譲らない完全優勝を果たし、開幕から5試合目で年間3勝到達は史上最速記録となった。出場連続試合アンダーパーフィニッシュの自己記録も28に更新し、今年のブレークが本物だったことを証明。今年の全米女子オープン(6月2日開幕、ノースカロライナ州)出場資格も満たした。

 「これからも課題をひとつずつ克服し、全米女子オープンも出場資格があるなら挑戦したい」。飛躍の階段を、後ろを見ずに駆け上がる。

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