谷原13度出場で初V「最高のクリスマスと正月が来た」

 「男子ゴルフ・日本シリーズJTカップ・最終日」(5日、東京よみうりCC=パー70)

 昨年と統合された今シーズンの最終戦は谷原秀人(43)=国際スポーツ振興協会=が首位から3バーディー、2ボギーの69にまとめて通算12アンダーで逃げ切った。今季2勝目、通算16勝目で賞金4千万円を獲得。賞金トップで大会に臨んだチャン・キム(31)=米国=は通算2オーバーの22位。今季獲得額約1億2760万円で初の賞金王に輝いた。宮里優作が通算10アンダーの2位。金谷拓実が9アンダーの3位に入り、今季賞金は約1億1980万円で2位となった。星野陸也は7アンダーの6位だった。

 ギャラリーから降り注ぐ拍手の中で谷原が気持ちよさそうに笑った。「まさか勝てるとは思わなかった。最高のクリスマスと正月が来た」と、13度目出場の最終戦での初勝利を喜んだ。

 1番のボギーで2位に下がり、伸ばせないまま11番でもボギー。悪い流れを13番で変えた。8メートルのフックラインを読み切ってバーディー。2012年から3年連続平均パット数1位となった名手は「パターで救われるんだ」と息を吹き返した。16番でも8メートルのバーディーパットを沈め、17番も伸ばし勝利を手繰り寄せた。

 昨年大会は18番(パー3)で3パットし、1打差の2位に甘んじた。苦い経験から「グリーンに乗せることは全然考えていなかった」。奥へせり上がる難しいグリーンに対して短めの第1打を放ち、手堅く手前から攻めてパーでまとめた。

 今季の賞金獲得額は4位に入った。「まだまだ若い選手に立ち向かえるな」とにやり。欧州などを転戦し、腕を磨いてきた。向上心の衰えないベテランは「少しでも上を目指す。また海外に挑戦したいという気持ちがある」と意気盛んだった。

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