「女子ゴルフ・延田グループ・マスターズＧＣレディース・第１日」（２１日、マスターズＧＣ＝パー７２）

　今季２勝、ツアー通算６勝の勝みなみ（２３）＝明治安田生命＝が５バーディー、ノーボギーの５アンダー６７で回り、首位と２打差の２位と好スタートを切った。ツアー３勝のささきしょうこが８バーディー、１ボギーの７アンダー６５で単独トップに立った。２位は勝のほかに穴井詩、４アンダーの４位には笠りつ子、宮田成華、ユン・チェヨン（韓国）の３人が続く。渋野日向子は６オーバーの９９位と大きく出遅れた。

　完璧ではないながらもバーディーを重ねていった。勝が自己最多の年間３勝目へ好位置につけた。「ティーショットは曲がっていたけど、グリーンに乗っている回数が多く、外してもパターで打てるところから寄せられた。危なげないゴルフでした」とうなずいた。

　インから出て１５、１６番で連続バーディーを奪った。後半アウトも２番で５メートル、３番は８メートルを沈め、再び連続バーディー。１１、１８、９番は約２メートルをことごとく入れてパーセーブ。「本当にパーパットが今日は入っていました」と納得の表情を見せた。

　前日２０日、熱烈応援する矢野阪神がヤクルトとの今季最後の直接対決で勝てず、逆転Ｖへ崖っぷちに立たされた。「半分以上、諦めモードですけど…ちょっと厳しいですけど、最後まで頑張ってほしい」と本音も交えながらエールを送る。

　自身は３週前の日本女子オープンでメジャー初制覇を果たすなど、今年２勝を挙げている。「全大会優勝したいという思いで回っています。３勝目に向けて気持ちを高めています」と目標は明確だ。１２月開催の男子、女子、シニアの国内各ツアー賞金ランク上位選手による団体対抗戦、３ツアーズにも「チャンスなので出てみたい」と意欲を見せる。まずは高額賞金の今大会で頂点を狙う。