渋野日向子1打差3位 2週連続V「狙わなくてはいけない」

 「女子ゴルフ・富士通レディース・第2日」(16日、東急セブンハンドレッドC=パー72)

 5位から出た渋野日向子(23)=サントリー=が1番からの3連続を含む8バーディー、2ボギーの66を出し、通算11アンダー3位に浮上した。最終日は首位との1打差逆転で自身初となる2週連続優勝を目指す。

 歯切れのいいプレーが戻ってきた。渋野は1、2番で1メートルのバーディーパットを決めて流れを引き寄せ、一気に勢いに乗った。3番で4メートル、5番は6メートルを沈め、7番は3打目のアプローチを1・2メートルに寄せてバーディーを量産。前半最後の9番も左4メートルのスライスラインを読み切った。

 「スタートからチャンスについたのがポンポンと入ってくれて、3番も曲がらないラインだったし、スコアを落としようがないゴルフができた。ボギーを打つ要素がなかった」

 後半は13番でピン手前12メートルから3パットのボギーが先行し、14番も第2打を右ラフに打ち込み連続ボギー。「13番のパットはちょっと引っ掛けた。それが悔しかったので、次のホールのセカンドをミスした」と振り返ったが、この負の流れもしっかりと断ち切った。

 16番で6メートルのバーディーパットを沈めていい流れを呼び戻し、続く17番も第1打を3メートルに乗せて連続バーディーを奪取。首位に1打差まで盛り返す粘りを見せた。

 「メンタルが強くなった?いえ、ただ自分に言い聞かせているだけ。でも、少しは大人になったのかな」

 前日ショットの縦距離に違和感があり「気持ち悪い感じ」と話していたが、この日は1番で残り78ヤードの第3打を思ったところで打てたことでほぼ解消。「昨日に比べ気持ち悪さは減っている。何とかやり切れている」と手ごたえを口にした。

 最終日は首位との1打差逆転を目指す。勝てば自身初となる2週連続優勝も達成する。「狙えない位置じゃないし、狙わなくてはいけない位置。一打一打に集中してリスクの少ないゴルフをしたい」と優勝へのイメージを膨らませた。

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