渋野“もう勝てない”と苦しんだ2年「短いようで長かった」「世代交代が早いなと」
「女子ゴルフ・スタンレー・レディース・最終日」(10日、東名CC=パー72)
渋野日向子(22)=サントリー=が約2年ぶりの優勝をかみしめた。プレーオフの2ホール目で1・5メートルのバーディーパットを沈め、直後にペ・ソンウがバーディーパットを外してV決定。涙を流して喜んだ。
「正直こんなに早く勝てるとは思っていなかったのでうれしいです」と第1声。涙の理由は「勝てなかった2年間は短いようで長かった。いろいろ思い出して泣いちゃった」と説明した。
粘りのゴルフでつかんだ復活優勝だった。15番で第2打をダフってボギーとした時点で首位の背中が遠ざかったが、16番で10ヤードのアプローチをチップインバーディー。18番は第3打を1メートルにつけてバーディーフィニッシュを決め、プレーオフに進出した。
「スタート前は正直優勝したいって気持ちはなかったけど、次いつ優勝できるのか分からないから悔いの残らないようにやろうと思った。11番でバーディーパットを決めてまだいけると思えた。18番のティーショットはスイング改造の集大成が出た」
19年11月の大王製紙以来の復活V。苦しんだ勝てない間を振り返り「もう勝てないんじゃないかと思ったか?あります、あります。めちゃくちゃあります。ゴルフ界は世代交代が早いなと思いました」と感慨に浸った。