渋野日向子 国内ツアー復帰戦 71で46位発進「スコアの割には納得」
「女子ゴルフ・GMO&サマンサ・カップ・第1日」(16日、イーグルポイントGC=パー72)
国内ツアー復帰戦となる渋野日向子(22)=サントリー=は3バーディー、2ボギーの1アンダー71で回り、首位と8打差の46位スタートとなった。前週プレーオフの末に惜敗した若林舞衣子が野沢真央、浜田茉優とともに大会コースレコードに並ぶ63をマークし、9アンダーで首位に立った。石川明日香が2打差の4位。東京五輪代表の稲見萌寧は4アンダーで10位につけている。
稲見、小祝との注目組で大勢のギャラリーを引き連れた渋野の表情は充実感に満ちあふれていた。2週間の隔離生活を経ての国内復帰初ラウンドは、1アンダー71で46位発進。「スコアの割には納得のいくゴルフができた。ブランクの割には頑張っていた」と胸を張った。
2番パー4で5メートルを沈めてバーディー先行。5番は1・5メートル、6番も5メートルを決め、連続バーディーで沸かせた。以降は8番パー5で初ボギーをたたき、最終18番は3パットでスコアを落としたが「最後まで楽しめた。ショットの精度、特にアイアンの縦距離が合ってきた」とうなずいた。
30度超の日本の夏には「風もなく、ベトベトした感じの暑さは何年たっても慣れない」と苦笑い。それでも「久しぶりにたくさんのお客さんの中でやったのですごく楽しかった」と笑顔で振り返る。
出だし1番の第1打は「どうやってスイングしていいか分からないぐらいだったので、ちょっと緊張していた」と明かす。「コロナ禍で大きい声は出せないけど、拍手や横を通る時の『ナイス』という声がすごくうれしかった。これこそゴルフだなと感じました」とファンの後押しに感謝した。
第2日は首位と8打差から巻き返しを狙う。「今日のゴルフは自分的には納得いくが、伸ばし切れなかったのは悔しい」と本音も漏らす。「明日のピン位置によってはもう少し攻められるところは攻めて、もっと強気のゴルフができたらいい」。確かな手応えをスコアに結び付け、勝利を期待するファンをもっともっと喜ばせる。




