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笹生優花がメジャー初V 史上最年少19歳に世界が驚いた!奈紗との日本勢PO制し快挙

 笑顔でトロフィーを掲げる笹生優花(共同)
 初優勝を果たし、ガッツポーズをする笹生優花(共同)
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 「女子ゴルフ・全米女子オープン・最終日」(6日、オリンピック・クラブ=パー71)

 新世紀世代の笹生優花(19)=ICTSI=が、通算4アンダーで並んだ黄金世代の畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=とのプレーオフを3ホール目で制し、大会史上最年少優勝を飾った。日本勢女子のメジャー制覇は1977年全米女子プロ選手権の樋口久子、2019年全英女子オープンの渋野日向子に続き3人目。優勝賞金は100万ドル(約1億1000万円)。5年の米ツアー出場資格も獲得し、即参戦を決めた。

 「日本とフィリピンのファンの皆さん、ありがとうございます!」。二つの国籍を持つ笹生は涙を流し、何度も感謝の言葉を口にした。2020年からのコロナ禍において、米女子ツアーでは初めてギャラリーの入場が認められた。その18番グリーンで、現地に住む両国のファンが一緒になって偉業を喜んだ。

 前日は「緊張はしない」と話していたが、実はつぶされそうなほどの重圧がかかっていた。レキシー・トンプソン(米国)を1打差で追う2位で最終ラウンドを開始。2、3番で右と左に大きく曲げ、連続ダブルボギーで最大6打差まで開いた。それでも、中盤から落ち着きを取り戻すと、今度はトンプソンに異変が起きた。みるみると差を縮め、通算4アンダーでホールアウトした時には1組前を回っていた畑岡と並んでいた。

 21年で76回大会と歴史が古く、女子メジャー5大会の中で最高峰とされる全米女子オープン。その頂点を日本勢二人がプレーオフで争った。笹生は規定の2ホールでしぶとくパーを拾い、9番パー4での3ホール目。左ラフから残り104ヤードの第2打をピンの10メートルほど手前に落とし、そこから転がして2メートルに寄せた。慎重にバーディーパットを沈めると、力強いガッツポーズで喜びを爆発させた。

 男子大会でもオーバーパーでの優勝が珍しくない全米屈指の難コースを攻略するカギとなったのは、長くて粘りのあるラフへの対策だった。男子選手はいかにグリーンに止めるかを考えるが、女子ではどんなにパワーのある選手でもそれは厳しい。笹生はバウンドしてからの転がりがどれだけ出るかを常に想定。大会中に何度も試みた攻め方が、最後の勝負どころでも生きた。

 今大会は世界ランク75位以内のカテゴリー(大会前は40位)で出場。優勝が決まると畑岡と笑顔をかわし、他の選手からウオーターシャワーで祝福された。「(ウイニングパットは)入ってくれたらいいなと思って打った。大会に出られただけでもうれしかったのに、優勝なんて信じられません」と声を震わせた。

 資格を得たことで、今後は念願の米ツアーに本格参戦する。次週は休養するが、24日からは再びメジャーの全米女子プロ選手権を控える。全米女子オープンは10年間の出場権を獲得した。女子離れしたスイングとパワーで20年の日本ツアーに彗星(すいせい)のごとく現れた19歳が、今後は世界を席巻する。

 ◆笹生は数え方により最年少 大会を主催する米国ゴルフ協会(USGA)は笹生が19歳11カ月17日で、2008年の朴仁妃と並ぶ最年少優勝としている。ただ、うるう年などの関係で、数え方によっては笹生が単独での最年少となる。笹生は19歳351日、生まれてから7291日、朴仁妃は19歳353日、7292日での全米女子オープン制覇だった。

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