松山英樹、奮起の13番またイーグル 首位と3打差6位で決勝Rへ

 「米男子ゴルフ・マスターズ・第2日」(9日、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)

 松山英樹(29)=LEXUS=は首位と4打差の2位から出て1イーグル、2バーディー、3ボギーの71で回り、通算4アンダーに伸ばして6位で決勝ラウンドに進んだ。首位とは3打差に縮めた。ジャスティン・ローズ(英国)は72で通算7アンダーのトップを守った。2020年覇者で現世界ランク1位のダスティン・ジョンソン(米国)、今大会に勝てば4大メジャー全制覇だったロリー・マキロイ(英国)は予選落ちした。        

 プレー中はめったに表情を緩めない松山が笑った。グリーン手前を水路が横切る13番パー5。グリーン奥から残り14メートル、パターを使った第3打の寄せが、カップインした。グリーンまでは上り、そこからは下りの緩いスライスという複雑なラインをピンに当てて放り込むと、赤いツツジが咲く前でのイーグルに笑顔も満開だ。

 12番までは1バーディー、2ボギーと苦しんだ。空は黒い雲に覆われ、コースは湿っぽい空気に包まれた。その影響もあってか「球のスピードという意味ではだいぶ遅くなったという印象」とグリーンの変化に戸惑った。

 2番で2メートルのバーディーパットをショートし、10番も2メートルのパーパットを決めきれなかった。「最後までなかなか合わせることができなかった」。初日より3打多い32パットを要した。

 それでも初日8番でのイーグルに続く13番のビッグプレーで、悪い流れを断ち切った。15番パー5は残り230ヤードのフェアウエー左から2オンに成功し、楽々とバーディー。取りこぼしもあったが「それを含めてゴルフ。仕方ない。思うようなプレーはできなかったけど、一つ伸ばせて良かった」。首位と3打差ターンはV圏内だ。

 年明けから悩んできた首筋や左手親指付け根の痛みもなく、表情は柔らかい。「いい位置で2日間できた。まずは明日、しっかりいい位置で終われるように。日曜にいいプレーができるように頑張りたい」。悲願の初優勝へ気負いはない。

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