渋野日向子が12位後退…自分をバッサリ「パッティング0点」平常心保てず反省
「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・第3日」(6日、琉球GC=パー72)
5位から出た渋野日向子(22)=サントリー=は1バーディー、1ボギーのイーブンパーとスコアを伸ばせず、通算6アンダーの12位に後退した。「30~40点ぐらい。パッティングは0点」と辛口の自己採点で反省し、最終日の修正を誓った。西郷真央、森田遥が通算12アンダーで首位タイを維持し、小祝さくら、菊地絵理香、田辺ひかりが2打差で追っている。
シブコが猛省した。「今日は1個も取れなかった。30~40点ぐらい」と厳しい自己評価。すべてのパー5でバーディーを奪った前日の「80点」から急落。「よくイーブンパーで回れたなと思います」と話す渋野の表情にいつものスマイルはなかった。
我慢の一日だった。ドライバーはフェアウエーを捉え、アイアンショットも悪くない。前日に的中していた石川遼式のコースマネジメントにもズレはなかった。ただ、最後にグリーン上で決めきれなかった。パーオンしながら、2~3メートルのバーディーチャンスをことごとく外し、「パッティングは0点です」とバッサリ斬り捨てた。
自身の信条を貫けなかった。「久しぶりだったので、上位との差を見てしまう場面があった」。かみ合わないゴルフから平常心を失った。「自分のやるべきことを超えて、それを思ってしまったので、そこが反省点」と振り返る。「入る日もあれば、入らない日もある」とラウンド後には冷静に気持ちを切り替えた。
首位と6打差の12位とファンが期待する優勝戦線からは後退してしまった。最終日を前に「これだけ開いてしまうと、もっと自分のやることに集中できると思う。明日は今日のようなゴルフをしないように気をつけたい」と努めて前を向いた。
今大会は1年3カ月ぶりに有観客で開催されたが、次戦以降は再び無観客に戻る。「明日は一週間の中で一番いいゴルフができるようにしたい。目の前のことにしっかり集中して、やれることをやるということを頑張りたい」。パワーの源だと再認識したギャラリーに最高のプレーで応え、2021年初戦を締めくくる。