【綾子の視線】正確なショットを重ねる古江さんからいい教材をもらいました

 「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース・最終日」(22日、エリエールGC松山=パー71)

 2位に2打差の首位でスタートした古江彩佳(20)=フリー=が4バーディー、2ボギーの69で回り、通算15アンダーとして逃げ切った。2週連続の今季3勝目、通算4勝目と強さが際立つ。また渋野日向子(22)=サントリー=は6バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア66をマーク。通算8アンダーで今季最高の5位と復調を印象づけた今大会を、デイリースポーツ評論家・岡本綾子氏(69)が振り返る。

 ◇  ◇

 最終日に優勝を競ってプレーしている選手の姿を見るのは、やはり面白いものですね。しかも20歳前後の若い選手が多いですから。最近の女子ゴルフ界は本当に毎年、次々と新しい選手が出てきます。

 私は4カ月ほど前、渋野さんが日本ツアーを離れて欧米遠征に行っている時に「この間に次のヒロインが現れないかな。渋野さんが帰ってきた時にはもう時代が違う、まるで浦島太郎のような状況になっていたら面白いのに」って思っていたんです。それが古江さん、笹生さんといったプロ1、2年目選手の大活躍で少し現実になったような気がします。

 古江さんは堅実性があり、全く崩れそうなところがない。あの若さで自分のキャリーを把握できているのがすごい。最終日はパワーヒッターの笹生さんと同組で回り、「スコアメークは自分の方がうまい」「自分の飛距離で戦える」と、大いに自信もついたことでしょう。私も最近は飛ばなくなったから、ああやって正確なショットを重ねる堅実なゴルフをしたくなりました。20歳の古江さんから、いい教材をもらいました(笑)。

 今季初のトップ10入りとなった渋野さんですが、この日はゴルフのテンポやリズムが良くスイングもいいテレサ・ルーさん、ペ・ソンウさんと同組だったことがいい方に働いた部分もあると思う。また5、6メートルの長いパットがよく入ったことで流れも良くなった。パーオン率も高く、トータル的に安心して見ていられるプレーでした。久しぶりに“空スマイル”ではなく、心からのスマイルを見られましたね。

 さて、今年も残すところ1試合。この勢いのまま1、2年目の選手がメジャーを獲っていくのかな。今年はちょっと違う年になりそうです。

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