渋野日向子、池ポチャバーディー「日頃の行い」 20位後退も2戦連続予選突破

 「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース・第2日」(20日、エリエールGC松山=パー71)

 濃霧で9時16分から1時間26分の中断があり、再開後のスタートとなった渋野日向子(22)=サントリー=は2バーディー、4ボギーの73でラウンド。通算1アンダーの20位に後退したが終盤、17番では池に入ったボールが飛び出してくる幸運もあって2戦連続予選通過を果たした。西村優菜(20)=フリー=が通算7アンダーで笹生優花と並んで首位。1打差3位に勝みなみと古江彩佳がつけた。

 これも、渋野の魅力?だ。「終わりを迎えた」と諦めの境地で、池に向かっていくボールを眺めた。水しぶきが上がる。とぼとぼと落下地点に歩いていくと、向こう側のラフに、池に落ちたはずのボールが止まっていた。何かの弾みで飛び出してきた、まさしく渋野のボールだった。

 17番パー5。2打目はグリーンエッジまで201ヤード。「普通に当たれば届く」と迷わずスプーンで2オンを狙ったが「力んでダフった」。

 ここまで通算イーブンパー。予選落ちすら危ぶまれるミスショットが、自己分析によれば「日頃の行い」で救われた。この幸運は、逃せない。25ヤードのアプローチを3メートルにつけて、バーディーをもぎ取った。

 濃霧でスタートが遅れた影響はなかったという。右足裏痛の影響もあまりなく、1番でのティーショットは自分でも驚くほどの飛距離が出た。

 それでも2番でボギー先行。8番もボギー。9番は2メートルを外してのバーディー逃し。思わず「クソーッ、って言っちゃった」という渋野はハーフターン前、「たまにはいいかな」と、ロッカールームで自分の頭をポカポカ殴って気を静めた。

 結果として、2日目は国内5戦で4度目のオーバーパー。「呪縛は解けないですね」と苦笑する。それでも17番の超ラッキーがなければ、予選突破も危うかったところだ。

 残り2日。「最高のゴルフができれば、トップに少しずつ近づけるかな」。何をしでかすか分からないのが渋野だ。楽しみでしかない。

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