渋野日向子が今季国内初アンダーパー発進「やっとだな」 粘りのゴルフで38位
「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第1日」(6日、太平洋クラブ美野里コース=パー72)
今季国内ツアー3試合目の出場となった渋野日向子(21)=サントリー=は5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの1アンダー71で38位につけた。アンダーパーをマークしたのは今季国内ツアーでは初めて。
18番で5メートルの下りフックラインを沈めると、渋野はホッとしたような表情を見せた。難しいパーパットをねじ込んで貴重なパーをセーブ。この瞬間に今季国内ツアー3試合目、都合5ラウンド目にして初のアンダーパーが確定した。
「やっとアンダーが出せました。日本では今季初めてですね。やっとだなと思います。最後のパットはちょっとしびれました」
ショートゲームの乱れで予選落ちした先週とは違い、この日はゴルフに粘りが出てきた。4番でラフからの第2打がグリーン右手前バンカーへ。「行ってみたらボールがなくて…」。砂に刺さったボールが全く見えなくなるほど埋まり、競技委員を呼んで捜索した。
「キャディーさんがレーキで探してくれて。そこからアンプレアブル宣言して1罰打。ドロップして打った第4打は自分のミスでホームランでした」。ダブルボギーをたたいたが、このままズルズルとはいかなかった。
11番で第2打を30センチにピタリとつけ、12番は5メートルを放り込んで連続バーディー。もちろん、これで満足するわけもない。「久々のアンダーなので結果的に見たらすごい。今の状況なら喜んでもいいのかと思うけど、要所で後悔するミスが多かったので、悔しさの方が勝っちゃう感じ」と冷静に自分を見つめた。
同じ黄金世代で飛ばし屋の畑岡、原と同組。ティーショットでは2人に置いていかれる場面も多かったが、国内ツアー初のアンダーパーで食い下がった。今週は予選落ちがなく、残り2日間存分に戦えるのも気持ちの余裕を生む。「1メートルのパットは緩まないように打つと決めて、緩まないでは打てたけど、カップを追いかけてしまった。点数は先週がマイナス100点で今週は0点。明日は今日よりいいスコアで回れるように頑張りたい」。必死にトンネルの出口を探し続ける。