ミレニアム世代・西村優菜、涙の初V!6打差ミラクル大逆転「まず母に喜び伝えたい」

 「女子ゴルフ・樋口久子・三菱電機レディース・最終日」(1日、武蔵丘GC=パー72)

 首位と6打差の3位から出た2000年度生まれのミレニアム世代、西村優菜(20)=フリー=が8バーディー、1ボギーの65で回り、通算11アンダーに伸ばし大逆転でツアー初優勝を果たした。世代では古江彩佳に続く2人目。最終18番でバーディーを決め「優勝は母(枝里子さん=45)に捧げたい」と涙を流した。単独首位から逃げ切り優勝を目指した勝みなみは72とスコアを伸ばせず、1打差2位に終わった。

 ともに最終組で回る勝と首位に並んで迎えた最終18番。1メートルのウイニングパットをど真ん中から沈め、西村は右の拳に何度も力を込めた。スタート時にあった勝との6打差を逆転するミラクルV。色白のほおをうれし涙が流れ落ちた。

 「優勝はすごい早かったなという感じがします。今日は強い気持ちでプレーできた。自分でも成長したなと思います。まず母に喜びと感謝を伝えたい。V賞金で財布をプレゼントしたいと思います」

 前半で2つスコアを伸ばし、14番のバーディーで勝との差を2打に縮めた。「最初はトップ3が目標でしたが、14番から優勝を目指して頑張ろうと思った」。この勢いに乗り、15、16番と3連続バーディー。一気に首位に並んだ。

 9月の日本女子プロゴルフ選手権で味わった悔しさを今週に生かした。3日目を終えて単独首位に立ちながら最終日に76と崩れ7位に終わった。「あの時は守りに入ってしまった。今日は攻めのマネジメントをした」と胸を張った。

 00年度に生まれたミレニアム世代の中心選手だが、同期の古江は今季のデサント東海クラシックで既にツアー2勝目をマーク。「どちらの優勝も間近で見ていたので、本当にいい刺激になった。私も優勝とか上位で争いたいと思いました」。好敵手に追いつけ追い越せの気持ちが優勝の原動力になった。

 ルーキーイヤーに鮮やかな初優勝を果たした。今年は今週のTOTOジャパンクラシックを含め残すところ4試合。「これからもうまくいくことも、うまくいかないこともあると思う。日々勉強と思って成長していきたい」。女子ゴルフにまたひとりスター候補が名乗りを上げた。

 ◆西村優菜(にしむら・ゆな) 2000年8月4日、大阪府堺市出身。5歳でゴルフを始めた。大阪商大高卒。17、18年ナショナルチームメンバー。昨年日本女子アマ4位。同年プロテストに一発合格。今季はQTランキング21位でツアーに参戦。ドライバー平均飛距離230ヤード。得意クラブは9番アイアン。趣味は音楽鑑賞、スポーツ観戦。150センチ、50キロ。血液型O。

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